Shigeru Kan-noさん
月別ブログ(日記)一覧
12件のコメント
1
このブログ(日記)へのコメント
専門家の鑑賞は分析力がスゴいですね。なんの予備知識もないわたしのようなものには、高級な音楽を聴いて感動したいなどという願望そのものがどだいムチャなことなのでは・・と、くじけそうにもなりましたが、参考にさせていただきながら、ボチボチがんばりたいと思います。
2007年06月01日 17時48分02秒
ユリさま、
ドイツの音楽教育って面白いんですよ。散々音だけを聞いて何でもいいからしゃべってみるゼミナールをやります。聴音も音楽の知識も必要ですが、この音楽について何かをしゃべるということが、政治的にはそこの役所の納得を得て大量の文化予算の獲得に繋がっていくのですね。コンサートなどでは普通は楽譜などがないわけですから、耳だけで聞いて後でどうだったかみんなと話すわけですね。そうやって音楽に話題性を持たせます。とにかく延々と音楽について話すことは音楽に関しての充実感があります。それが同時に精神的な豊かさに繋がって行くのですね。ここでもそうしていきたいと思います。
2007年06月01日 22時02分47秒
教育法としてそういうのがあるんですか、なるほど。曲を聴いてみんなでいろいろ言い合う、いいですね。わたしのようなものは理解が及ばずトンチンカンなことを言いそうですが、それでもほかの人がどう感じたか、興味のあるところです。そこから曲の聴き方のコツのようなものがつかめる気がしますし・・。
2007年06月02日 17時13分15秒
とんちんかんでも間違っててもいいのですよ。学校だし先生がいるからちゃんと直してくれます。ここもその感覚でやっています。とにかく何でもいいからその音楽について何かしゃべら・書かなくてはだめですね。それからいろいろ話が続いていきます。黙っていると誰も興味がなくなって去っていきますね。結局なんでも良いのですよ。ちょっとぐらいの脱線もOKだし、わからないとこはどんどん聞けばいいでしょう。無料だしでもすべて知っているわけではないですが、わかっているところはどうしても教えたがります。
2007年06月02日 17時21分49秒
ありがとうございます。さて、このブログに登場したブリテンという方、どのCDを買っていいかわからず音楽家探しをやっているわたしのようなものにおすすめできますか?・・それともわたしのようなものの聴きはじめにはこの人というような音楽家がいるもんなのですか?・・お言葉に甘えさせていただいて、Kan-no先生からみれば変な質問かもしれませんが、どうぞよろしく・・
2007年06月05日 17時13分39秒
僕の「先生」というやつは取ってください。誰にも教えていませんから。
Brittenは「青少年のための管弦楽入門」が有名ですね。でも名が挙がっている曲だったらなんでも良いですよ。一回でわからなくともどこかが良いはずです。音楽ってそういうものですよ。ミュンヘンの「ピーター・グライムス」なんか良かったなあ!
2007年06月05日 23時09分10秒
今日も僕はピアノの個人レッスンを断るところです。
2007年06月05日 23時09分46秒
はい・・小説家をまわりの人が先生と呼ぶように音楽家もそうかと・・音楽のことはあまり存じ上げないものですから失礼しました・・
2007年06月06日 11時34分53秒
ブリテンの作品にピーター・ピアーズあり。
「青少年のための管弦楽入門」は作曲者自身の指揮のLPを昔聴きました。解説が入ってないので、なかなか聴きごたえある演奏でした。
まぁ〜パーセルの主題の変奏曲ですから真面目に演奏すれば、ブラームスのハイドン・バリエーション
より聴きやすいかなと思います。
2007年06月06日 14時08分30秒
僕は同僚と違って未だに先生らしい先生したことないですね。音楽家だけです。Brittenはシンプル・シンフォニーとかフランク・ブリッジによる変奏曲などもさっぱりして良い作品です。
2007年06月06日 16時17分35秒
・・なるほど、参考にさせていただきます。まずはラジオでということになりますが、放送されるときには録音をスタンバイして聴きたいと思ってます。ありがとうございました!
2007年06月07日 18時17分12秒
僕はこちらのFMを一日中聴いてますね。今はシュヴェチンゲン音楽祭でハインツ・ホリガー指揮のホリガー自身の作品が終わって、今はあの有名なバッハのカンタータ弟82番です。ホリガーはオーボエも担当しています。
2007年06月07日 21時27分44秒
12件のコメント
1
トラックバック
このブログのトラックバック Ping-URL :
http://www.c-music.jp/tbblog.php?id=4156
Museカテゴリー
フリーワード検索
翻訳が一
部修正さ
れていま
した
http://www.c-m・・・(小原 なお美さん)
リップロ
ール、ほ
ぼ難なく
でき・・・
http://www.c-m・・・(小原 なお美さん)
演奏会に
行った。
私の鑑賞記です。日時:11月・・・(平行五度好きさん)
Mariaさ
ん
オーストリア ザルツブルクと・・・
ききちゃ
んさん
こんにちは。クラシック音楽・・・
みかんさ
ん
こんにちは。周りにクラシック・・・
アトリエ
アルファ
横浜にある木管楽器専門店です・・・(星のジュウザさん)
初めまし
て。(足
跡帳)
ご挨拶代わりに私のシンフォニ・・・(平行五度好きさん)
第4回
日本クラ
シック音
楽祭・・・
只今11月24日(日曜日)の・・・(Mariaさん)
本当はワーグナーの「妖精」のチケットを買いに行ったのだけどさすがにヤクルトホールでの公園は100席ぐらいしかないので今シーズンは全て売り切れ。来シーズンに希望を残して負け惜しみに今日は何か見ていこうと、まだ一回も見たことのない「ビリー・バッド」を聴いていく事にした。
例によって公演30分前に解説があり、このオペラは典型的にピーター・ピアーズの為に書かれたので、ホモ臭いオペラとの予告があり、幕が開くとどうりで出演者は全員男性の作品。プッチーニの「修道女アンジェリカ」と対角のオペラ台本である。さすがに全曲とも「トリスタンとイゾルで」のよりもずーっと船の上だけで演じられるので、リヒャルト・シュトラウスの「口のない女」や「カプリチォ」ように舞台の基本が大きく変化しないので、全体として聴くオペラとして終止している。要するに音楽に格段の内容がないと務まらない仕組みだが、案の定コンチェルタンテでも充分聴き応えがあるほどの内容がしまっていた。全二幕で大き目の三管編成:ピッコロ・フルートとトランペット、サクソホーン、2人のティンパニー(一時的に3人で6人の打楽器奏者)、はデッサンだけではなくてパレットも充分!各幕80分の演奏時間はマーラーの交響曲二曲分の手ごたえで、ながーい2時間40分は覚悟していたので苦痛は少なかった。
いつも聴いた事なの無いオペラはとても苦しい物だが、予め演奏時間を言ってもらえると緩和されるのはオペラでは良くある事。ブリテンの音楽は印象派の生き残り的な調性のある残物だが、当時考えられる限りの特殊奏法もふんだんにあり、この質の高さがオペラが決して消えない理由であろう。何しろ調性があるので長三和音や短三和音もふんだんに出てくるが、ドビッシーのように飽きないのは、その間の和音たちが多くは全音でぶつけられているので、独特なイギリスの自然な海岸を思わせる音楽のしくみとなっている。
自分も昔ミュンヘンで聴いた「ピーター・グライムス」は海がテーマになっていたと同じように、この作家はこれが良く出てくる。あの「4つの海の間奏曲」を思わす間奏曲が10個近く出てくるので、これらを組み合わせるとコンサート用のレパートリーにも良い。
この前聴いた「真夏の夜の夢」はあのウエーバーの「オベロン」と同じ筋なので『海』は出てこないが音楽の語法は同じなので、理解が困難なわけでもない。この作曲家は指揮などで勉強した「シンプル・シンフォニー」や「フランク・ブリッジによる変奏曲」でも御馴染みのように、様式が初期の作品から一貫していてその構成の見事さでは申し分がない。ただ一つ言いたい事をここで書くとすれば、あのショスタコーヴィッチの作品番号ようになぜ100を超える作品が書けなかったのかが残念である。
それで持ってもこの作家が1908年生まれのちょっと先輩のメシアンのように注目されないのは、もっとはっきりした革新性のなさではあるまいか?ジョン・ケージのすぐ後にも生まれている。作曲界においてはいかに新しい事に探求する事が重要であるかはこれらのブリテンの作品を聞きつづけると自然に教えられる感じがする。
演出は簡潔だが台本どおり、指揮者はトロイ感じだがオケはそれを無視して自ら楽しもうとする態度でいつも助かる。タイトルロールは若いけど申し分の無いバリトン!
菅野茂
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲