Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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ミュンヘンの「4分33秒」現代音楽出版社創立15周年記念演奏会CDの批評:2007年7月15日、MP3CD

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ルディ・スプリングの「インヴォカチオネン」第7曲と13曲、Volksmusik「民族音楽」と副題がついている。このハックブレットの演奏の限界については、もう千回ぐらいどこかに記したので、ここはで更なる課題にそれからどうするかに焦点が当てられるだろう。

フレドリック・シェンクのソナチネ第二番は古典的なピアノ独奏。ルディ・スプリングの演奏だが、オクターヴの始まりをみても、ジャズ風に仕掛けて見ても、言葉を入れても、この21世紀にソナチネという形式が存在できるのか改めて考えさせる作品であろう。戦後この形で残っているのはブーレーズのみである事もとても危険な様式であることは確実である。

ルディ・スプリングの「Galgenlieder・絞首台の歌」は、ノーノの「中断された歌」を思わせるようなわくわくした題名であるが、中味もそれに匹敵しなければならないのは周知の通り。ここで調性がふさわしいかどうかは読者の判断に任せるが、どっちかと言うとお笑い音楽に近い。

ドロテア・ホフマンの「4つの夢のお話」は女性が良く使いたがる題名の一つ。しかしハックブレットの為に作曲するとなると普通には避けたいテーマ。結果は失望はしなかったが何れにせよ難しい主題。

5曲目のヴォロディミール・ルンチャックは名前からスラヴ系と思われる。「ホモ・ルーデンスI」はサクソホーン独奏曲でジャズがかった音楽。ここで今でも東欧の作曲家がどんなにアメリカ音楽に憧れているかが良くわかる。これにも最後には声が入っている。

ロドルフェ・ハイマンの「ビンスキから5つの断片」はピアノの為に書かれている。ここの作曲家たちはミュンヘンの現在の保守性を反映してか、20年前昔のウィーンの音大のように圧倒的にポップ調性系が多い。

フレドリック・シェンクの「試み」ハックブレットとピアノの為の音楽だが、奇妙にバランスが合う。いわゆる変形ミニマルと印象派が行ったり来たりするのだが、もうジョン・アダムス程度の変容ではもう通用しない時代になっているのかもしれない。これと似たバランスはアコーディオンとピアノなどがある。

ハルトムート・ノルトはフランクフルト音大で学んだ打楽器奏者で筆者の音楽を初演してもらった事があるが、最近は作曲もやっているらしい。この「グリッセ」で彼の好みは瞑想的な曲に限られる事がわかって、それ以外は受け付けないタイプらしい。

カタリン・ポスの「馬と足跡」はチェロとピアノの音楽だが定型的なオーソドックス音楽に聴こえる。描写的音楽ではないらしくて題名に関係なく曲は進行する。

ルディ・スプリングの「獅子の穴の中で」はチェロ独奏であるが、ライオンのようにそんなに怖い曲ではない。なぜそんなに長くなければならないのか、獅子とどう関係があるのか何もわからない音楽である。

バッハの『ギターの為の』BWV-995は省略する。

自分の「4分33秒」を批評するのはおこがましいが、公正をきすために自己批判だけにとどめる。ここで学んだ事は特殊奏法とはピエール・イヴ・アルトーの教科書どおりには、ドイツ中の音大のレッスンの一部として、まだまだ広まっていない事である。独奏曲の時は特に頻繁に作曲者が常に付き添って、時間をかけて指導する事が求められる。案の定ラジオの付加楽器はやってもらえなかった。5分の演奏時間なのに7分50秒もかけたのが納得できない。

ペーター・キーゼヴェッターは「ギル」から三曲となっている。ツィッターの曲。叙情的な曲でこれで主催者のユリアーネ・グロースの音楽の好みがわかる。

マックス・ベックシェ-ファーは「カプリチオ」でアルト・フルート独奏曲。自分の「4分33秒」を拒否したスターナ・クルスタジッチの演奏。上手いがどうしても特殊奏法を入れないと素材の問題が自然に浮き出てしまう音楽。ただ単に音を並べれば誰でも作曲が出来てしまう世の中、プロとは特殊奏法に精通しそれを説明出きる者を必要とされる時代になってきた。

オリヴァー・ケルベラーのギーターアンサンブルのための「気球」IIとIVはミニマルアートの音楽。最近は経済的に欠乏するとすぐに手を出して安易な道に行ってしまう作曲家が非常に多い。

最後はバッハの同じ演奏団体で第三ブランデンブルク協奏曲なので省略。

菅野茂

 作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲


日付:2007年09月05日

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