Shigeru Kan-noさん
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『それにしても個々もこの手のコンサートは聴衆が少ない。1500人入るところに、二十数名か?コーヒーとお茶菓子で濁してみたらどうか?日本の音大だったら即予算がきられるところだが、それでもなんとしてでもやるのが電子音楽王国のケルン。』
「楽しく?」読ませて頂きました。それにしても「お疲れさまでした」。
2007年10月15日 20時16分30秒
Thank you!
何かの役に立てばと思いました!
2007年10月15日 21時46分27秒
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最初のベイルの電子音楽は特集という事で9日から12日までポートレートとして、主として音楽学の学会のように彼の作品の研究発表の場として組まれた。電子音楽なので当然受講者数は少なくウィーンの音大のようなコーヒーとお茶菓子付き!無料で為になるので全部出たいところだが、自分への時間的な拘束がそれを許さない。仕方なく最終日のマリオ・マリーの「ファブレ」の作品分析と、ラルフ・パランドの「ジェラール・グリセイのためのアーク」の分析講義だけを聞く羽目になった。始めのマリオ・マリーの講義は現場のフランス語そのものなので理解が多少苦しい。でもノート・パソコンと連動する幻燈器のスクリーンは英語で書いてあるのでそれでもかなりわかりやすい。やはりあそこに住まなくともフランス語はやっておくべきである。司会は英語、ドイツ人は無理しないでドイツ語を話す。
さすがに電子音楽そのものをアナリーゼして発表する人は少ない。今までは特に優れた聴音能力を必要としていたからである。現代になって科学技術の進歩が音を実際に見させてくれる機会が多くなった。すなわち楽曲の流れをスペクトルの色分けで示してくれるのである。楽譜しか興味がない自分でもこれだとついていける。その分析は何ら普通の楽器の音楽と変わらなかった。違うのは楽器の出来ない奏法を自由自在に頻繁にやっていることとそこには解釈の余地:特にミキシングよりも時間的に全くないということであろう。特に後半のスペクトル学派の中核であるグリセイとの共通点は余りにも近い。
それでもいつもの電子音だけのコンサートはきつすぎて付き合いきれないので、同時刻に音大でやっているフンペルト元クラスのライブ・エレクトロニックが入っている方に行く。
最初は電子音楽コンクール受賞作品。ヴァッソス・ニコラオウの『青い木たち』。と言っても後続よりも特に優れているわけではない。音量を上げているのでデジタル音が耳にとてもきつい。ディスコに入る気分だ!それにここのアウラのスピーカーの数が多いこと。シュトックハウゼンが教えていたせいか、とてつもない予算で作ったらしく少なくとも40はあるだろう。
次のアラン・ファビアンの『反響』が前と比べて特に劣っているわけではない。救われるのはフルートのライヴ・エレクトロニックである事だけではなくフルートのエカテリーナ・リズホヴァの若い姉さんなのが救われる。
ティモ・ルットカンプの『相互関係』はまた電子音だけで暗くされるのでそれだけがつまらない。
シュタイングリムル・ローロッフの『動き』は打楽器のライヴ・エレクトローニック。たいした名人芸もないまま終了。
休息を挟んでダリウス・プルツィビルスキーの『もう一つの輪郭』も同じで打楽器のライヴ・エレクトローニック。これには奏者の名人芸が入っていて楽しめる。
最後も電子音楽コンクール受賞作品でピアノのライヴ・エレクトローニック。まあ悪くなくとしても当然の音楽として聴こえる。フロ・メネセスの「Profils Ecarteles」。それにしても個々もこの手のコンサートは聴衆が少ない。1500人入るところに、二十数名か?コーヒーとお茶菓子で濁してみたらどうか?日本の音大だったら即予算がきられるところだが、それでもなんとしてでもやるのが電子音楽王国のケルン。
菅野茂
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲