Shigeru Kan-noさん
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「ケルンで最近初演された現代オペラ:『西側世界の英雄』『カリグラ』『セラン』『シチリア産のレモン』などより面白いからである。「マッチ売りの少女」や「ブレーメンの自由」・・・」
「クラシックの本国」、日本人にとって「ドイツ式」は音楽を問わず、医学・学問一般の規範みたいな所があると思います。(但し、例外はコンピュータ部門で、日本ではヨーロッパ産のコンピュータはアフリカ産のダイヤモンド並みにお見かけすることが殆どありません)
難しい「オペラ状況」を読みますと、日本に客演する「ドレスデン・オペラ」などは、「ありゃ、ひょっとするとダイヤモンドのまがい物かもしれない」などと思ったりします。
来年、二期会は10年ぶりに『ワルキューレ』をやるそうです。行きたいと思っています。また、『魔弾の射手』もやるそうです。極東に住んでいますと、こんなにも「懐かしい演目」に出会うのです。「クラシックの本国」は映画「未知との遭遇」の世界でしょうね。
2007年10月01日 09時17分09秒
こちらではPCを富士通とジーメンスが共同制作したものが大半出回っていますね。今書いているPCも同じです。ドイツ会社独自のものはないです。日本は携帯電話はだめですね。個々はほとんどがノキアか山水です。
ドレスデンのオペラは昔と比べてそうとう落ちました。まずシノポリのあのオケをめちゃくちゃにされたのと、良い楽員はみんなギャラの良い西ドイツに逃げていったからです。オケもボンのオペラの方が上手いかもしれません。Beethovenだけを除いて!もとドレスデンの楽員もいるかも?
ワルキューレも散々見ましたね。Wien、Bayreuth、Stuttgart、Koelnなどなどで、もう疲れました。最近はわざわざ行くのが嫌なのでMP3CD専門に聴いています。Freischuetzはもう勘弁してください。近くでやっていても行かないです。CDの方が時間とお金の節約になっていいです。なんかいつも最近は合理化しています。これは!じゃないと行かなくなりました。
2007年10月01日 22時52分54秒
Kan-noさんの文面を拝見しますと、二期会の友人の言葉を思い出します。彼も、プロとして30年以上も歌っていますと、家庭では「音楽のこと」を考えるのが億劫になるとか言っていました。普段はロッシーニ並みに「自前料理に凝っている」とかで、「音楽を何のためにやっているか?」などと考える暇があったら、ワインの味を思い出すほうがずっとためになるとか・・・。
2007年10月01日 23時42分25秒
ロッシーニは当時の音楽産業の中心にいた人ですね。今の音楽界はとにかく少なくとも70%の税金からの補助金でやっているのでどうしてもそれを真剣にいつも考えないと次から予算が付かなくなりますね。公的資金なので目的以外に自由にならないのです。
それを来年からも絶対減らされないように必死でやりまくって居るのがボンのオペラですね。同じハウスの演劇の役者もそこでは喜んで助太刀しています。
2007年10月02日 06時09分01秒
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ボンのベートーヴェン音楽祭の共同制作だが、予算の関係か演奏会形式上演の7回目の最終日。とはいっても忙しい演出のクリストフ・シュリンゲンシーフは健在で、バイロイトでブーレーズと共に「パルシファル」を演出した経験があり、もしやこの前の『ルル』もやったのではないかと確認したが別人らしい。しかしながらボンは良く映画出身の演出家を良く呼ぶ。更に演奏会形式とはいってもメイク・コスチューム付き、舞台装置もあり、歌手が暗譜しないでほとんど演技無しで歌っているので予算の関係であろう。演出家はオペラには名前は入っていなくて、その休憩の映画の上演の監督として名前が入っている。入場の際に演出家からその映画のDVDを聴衆は皆ただで受け取った。それを今日は自宅で見てからこれを書いている。
それでは順を追ってオペラから。取り留めのない筋は重要ではないと思われるので音楽を中心に解説。エッゲルトの音楽は保守的に見えていつも度肝を抜かされる。それは初めからそうだ。前衛に走ると見えて、ラッパ付きヴァイオリンのジャズバンド・ロック・民謡・印象派・原始主義・新古典主義・ロマンチック・古典・新古典・無調・複調など何でも入っていて自由自在の語法選びに帰する。ロシア音楽や師のまた師のカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」を思わせる箇所も無数にあり、その使い分けの巧みさには驚く。ブルースでピアノの88鍵を一人で同時に演奏させるやつだから前衛もないわけではない。しかし打楽器の巧みな使用はオルフの貢献が大きい。楽器の組み合わせもマンドリンとフルートのユニゾンの旋律など地味に見えて凄く新鮮に聴こえる。しかし調的部分が長すぎたのは大衆受けとしか受け止められないが、最終日の入場者は100名あまりであった。シューマンハウスで合ったオケの第一オーボエ奏者でも意見も「酷い音楽です、聴きに来ない方が良いです」というのがあったので、そんなに酷いオペラならという事で、返ってシュットットガルトのロルフ・リームのオペラ「無言のサイレン」のように興味を持って聴きに来てしまった。第一幕75分。
休憩にここの「ルル」上演のように休憩に「映画の上映」がすぐあった。DVDと同じものだ。しかし公開はそれでは済まないで、その大スクリーンの脇にそれぞれ3個の別の映画のスクリーンを配置したのは、TVでちょっと見たバイロイトの「パルシファル」のにぎやかな舞台に似ている。更に同じメンバーによる映画に似たような演劇もスクリーン裏で行われた。普通は見えないが、白黒映画なので黒い部分が透けて演技が見える仕掛けになっている。最近のオペラは上演中に映画の上映が極めて多い、始めてみたのはシュトットガルトの「マイスタージンガー」で次が「神々の黄昏」だったと思う。いずれもヴェニサージュのような製作過程を写した感じのフィルムである。30分。
後半の第二幕は更に調性の領域が大きくなってかなりうんざりしてきた。古典の様式の模倣としてはとても巧みで楽器法も新鮮であるが、なぜすぐに調性に逃げるのか、リズムに頼るのか、クライマックスを意識するのか、これが現在のミュンヘン学派というのかも知れない。その範疇では退屈ではないが現代音楽の中ではその雛型には属さない。65分。
上演の後間一髪を入れずにすぐディスカションが始まった。作曲者・演出家を始め全ての出演者が出てきたが、自分は翌日早朝に合唱を本番で振るので30分だけの23時までで退散。こんなに遅くまでやるよりもケルンのように上演の一時間前にドラマトゥギーにこのオペラの解説をして欲しかった。このオペラを演技を入れて再演すべきかに関してはJaとだけ言っておこう。なぜならば少なくともケルンで最近初演された現代オペラ:『西側世界の英雄』『カリグラ』『セラン』『シチリア産のレモン』などより面白いからである。「マッチ売りの少女」や「ブレーメンの自由」のように残るかどうかは全く予測がつかない。
菅野茂
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲