Shigeru Kan-noさん
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12月21日ケルン音楽大学、19:30
これは卒業試験と兼ねる演奏会。一曲目のモーツァルトのファゴット協奏曲は韓国人のホウの指揮でフッターのファゴット。ドレも東洋人は手が短い。手が袖の陰にかけれて見えない。そこが迫力に欠けるかも?ファゴットは細かい一音・一音にも音程のより正確さを求めたい。
二曲目のマーラーの「さすらう若人の歌」ヤングのバリトン、ヴィットの指揮。最初声がひっくり返ると思われたが、個々は経験不足であろうか後で持ち直した。指揮はわかりやすいがそれだけ。
三曲目はフォーレの「ペレアスとメリザンド」。余りにも決まりきった音楽に閉口。指揮のチアッチアリ−ニはここでドイツの音どう変えるかであることを考慮に入れたほうが良い。
休憩の後のフィクレット・アミロフ(1922−1984年)の「アジャバルジャン・カプリチオ」はこの世の白眉!!!! 1961年の作なので、ショスタコーヴィッチの後期の交響曲の創作時代に、彼はこういう個性的な音楽を書いていたが全く日の目を見なかった。曲の良さと共に不器用ではあるがこれを選曲した指揮のフアッド・イブラヒモフのも拍手。当夜で一番受けた音楽だった。アジャバルジャンの音楽はロシア・アルメニアやグルジアに近いがそれとは全く違った性格と個性がある。特に隣のアルメニアはハチャトゥリアンの音楽の支配が今でも続いているようだが、それとは全く関係のない方向でアジャバルジャンの音楽は鳴り響く。ここの演奏会からはいつもこういう音楽のみしか聴きたくないし、こういう音楽だけを長らく待っていた。もし彼がチャイコフスキーや古典・ロマン派を指揮した場合のキャリアは無に近かったろうが、今晩のアミロフの指揮で大きな財産を残したと言えるであろう。
次にフランクの交響変奏曲。モンテムッロのピアノ、リの指揮。韓国人はこれで二人めだか時々この両者のアンサンブルは合わなくなる。それよりもイサン・ユンを遥かに聴きたい。彼の音楽は最近演奏されないので私たちは酷く腹を透かして待っているのだが、今更東洋人から西洋音楽を聴きたいとは全く思わない。音楽の選曲の巧妙さは指揮者の才能の大きな要素である。
最後のスメタナの「ボヘミアの森と草原より」は指揮のサーヴェントの音楽よりも見栄えのかっこの方がずーっと印象に残った。
菅野茂
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲