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ビチコフ・ケルン放送響のショスタコーヴィッチの4番、1月11日

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一番最初にストララヴィンスキーの若き日の『幻想的スケルツォ』が演奏された。リムスキー=コルサコフのとこでの修行時代の作品で、色彩的管弦楽法の大家の事始である。コンサートの前の解説でもあった通りにこの色彩管弦楽法は後年のショスタコーヴィッチの管弦楽法のあり方に大変な影響を与えている。

次に演奏されたのはグラズノフのヴァイオリン協奏曲イ短調。この日の聴衆は立見席も亡くなるほどの超満員の売り切れ状態だったが、最大の目当ては現在USA大統領候補と同じ名前のヒラリー・ハーンのヴァイオリンにあったらしい。どおりで休憩と終演にサイン会が催されていて長い列が出来、後半のショスタコーヴィッチでは空席が目立ったほど、彼女の演奏の後に帰った人が多かった。彼女のアメリカの両親はドイツ系なのでここではみんな親近感がありそれが人気を助長する所以である。彼女もアンコールの曲目のアナウンスにちょっとドイツ語を使う。いつもの通りのバッハ作曲のシャコンヌニ短調である。おかげで終演が遅れ、次の汽車が来るまで一時間待つという被害に会ってしまった。ここまでキャノンのテレビカメラが7台入っていたが、後半のショスタコーヴィッチはもう既に撮ってテレビで放映しているので、撮らずに帰ってしまう。

後半のショスタコーヴィッチの第四交響曲ハ短調については自分の体験は歴史に書けるほど覚えている。最初は芥川也寸志と新響日本初演で、万難を排して新宿文化センターに行ったことが忘れられない。演奏もそれに応じるかのようにアマチュアといえども完璧な公演であったことを覚えている。2回目はもうCDでおなじみのバルシャイ指揮のミュンヘンのブンデス・ユーゲント・オーケストラで録音はシュトットガルトであるが、生は演奏旅行中のフランクフルトで当時始めてシュトックハウゼンの指揮の講習を受けた時に、時間の間を見てアルテ・オーパーに出かけた。このときこのオケの優秀さをまざまざと見て驚いたものだった。最近ではドイツでは5番よりも4番の方が圧倒的に演奏頻度が高い。ケルン放送響でもビチコフはこれで2度目だ。5番はこの前ここに書いたが一度だけ。自分は公開練習に入っただけで本番は聞きたくないのでわざと行かなかった。シュトットガルトでも昨年は4番だけが定期でかかっていた。

第一楽章の指揮者のテンポのやたらと遅い事は全くロシア風ではないと思う。第二楽章ではとうとう聴衆がざわざわし出した。この楽章は相当聞き込んで音の変化を頭に入れてないと味わえないし楽しめない。第三楽章も早く行くべきところがじっくり遅い。正規のロシアスタイル音楽とは反対の方向を向いている。67分00秒。

このせいもあってやっぱり帰りの汽車に乗り遅れ家に着いたのが午前0時半で車と変わりない。

菅野茂

 作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲


日付:2008年01月13日

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