Shigeru Kan-noさん
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何かケルンでも今ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲のコンサート録音が、10日に1・2・3、12日に4・5と行われ、中日の11日にお話会が無料であったので放送局に行って聞いてみた。コンサートは列車代込みで全席11ユーロと安いのだけど、時間が許さないので無理なので諦める。ラジオでは1・2・3がこのゲシュプレッヒと同じ時間帯に放送なので聴けない。残りは来週の放送なので聴く事にする。
ロバート・レヴィンという人は自分の好みのピアニストでもないのにシュトットガルト時代からガーディナーとリリングに呼ばれてバッハ・アカデミーにしょっちゅう出て来て講演と演奏をする。海老沢氏のMozartの文章のように知らず知らずのうちに聞き(読み)惚れてしまうタイプの音楽学者兼ピアニスト。
この人の特徴は昔からWikipediaに書いたが、カデンツァをほんとに当時の様式で即興してしまう人。紙にも書かないし、前もって打ち合わせたり計画する事も全く無いぶっつけ本番でやる演奏家。おまけに話が上手いのでフライブルク音大教授からアメリカのハーヴァード大学に金で引っ張られる始末。ヨーロッパの会社の社長の報酬が日本より1桁高額なのはこのような規定により、音楽界も例外ではない。
この人はモーツァルトのレクイエムやハ短調ミサの正確な完成版を作った事でも話題がある。片や原典版や初稿版の研究もガーディナーのように欠かさない。今回のベートーヴェンもその一貫。最近出たヘンレ社の新全集版を使った演奏。しかし1番の場合当時の古いF1からf3までしかない古いクラヴィーァを使った演奏ではfis3は出ないので短調のf3を弾くという考え方。彼が知っていたかどうかは定かでないがルドルフ・ゼルキンもそう弾いたらしい。また緩やかな楽章では単純なメロディーはアルフレード・ブレンデルと同じように装飾や簡単な即興を入れるのは当時そう行われていたらしい。またCol・Bassoの場合は当時の通奏低音の名残であるが、楽譜にある場合はバスだけをオケと一緒に弾いても良いという事。それによってピアニストの存在感があるし、初演時の作曲者はピアニストと指揮者を兼ねていたのだから当然バスを強化するために部分的に弾いていた物と思われる事。この部分はやらなくては鳴らない物ではなく指揮者の代わりにやっても良い演奏らしい。またUna・Cordaの解決法。現代のピアノはDue・Cordeなので実は曲をUna・Cordaで弾くのは不可能である事である。昔のピアノは4つのペダルでpppの演奏も可能だったらしい。現代のピアノでは無茶である。
当夜は指揮者のビチコフは典型的な専業の指揮者なのでキャンセル。出て来てもそんなに頭が良いわけでもないし、これだけ多くはしゃべれないし、邪魔になるだけなので出て来なくて正解。自宅でスコアでも覚えているのだろう。話は出版責任者と一緒にどんどん熟してきて予定の一時間は突破。でも途中で止めるとちっとも味気がないので、10時半まで延長。こちらも長くなると返りの汽車の心配をしなくてはならないので、どっかでやめないと困ってしまう。
要によって彼はピアノを年代順に3台並べて演奏しながらのお話。口だけの対談よりもこの方がどんなに助かるか!
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲