Shigeru Kan-noさん
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午後7時にいつものように一通りの解説があったが、収穫はシマノフスキーがホモであったこと以外は本に書いてあるとおりだった。ここでは本に書いてない事の方が遥かに面白い。
8時からの本番は最初ハイドンの交響曲第85番変ロ長調「Reine」。レナード・スラットキンは譜面台を置いているが暗譜で指揮棒を持たず小澤・ボストン・スタイルで振っている。ピリオド奏法ではない。
二曲目のシマノフシキーの第四交響曲はエマヌエル・アックスのピアノ独奏付き。このポーランド近代音楽の創始者はどちらかと言うと印象主義者に属する。バルトーク的な民族要素も無いではないが、オーケストレーションの派手な美しさが圧倒的である。指揮者もピアニストもここでは譜面を見ながらの演奏。技術的に簡単ではないらしい。
休憩はロビーでケルン最大の作曲家シュトックハウゼン生誕80年際の展覧会をやっていた。もちろん自筆譜や手紙も展示しているが、今回の最大の収穫は、彼の高校時代の通信簿や学生証などのありとあやゆる資料を展示していた事だ。大きな体のくせに体育は余り得意でなかったようだ。日本だったら2ぐらいか?他の科目もほとんど「良」、4ぐらいで音楽もその程度。しかし最大の関心事は作品Nr.11分の1以前の作品に出合ったことだ。1948年11月23日付のピアノの為の「インヴェンション」はバッハのそれを思い出す。ピアノの為のスケルツォは作曲された作品ではなくてヒンデミットの様式実習とある。ヴァイオリンとピアノの為のソナチネになって初めて十二音が導入される。最後に1950年のソプラノ・ソロと混声合唱の為の「ナイチンゲール」に至り、「ドリスの為の合唱曲」の通常の作品表と連結される。また絶筆の「クラング」からオルガンの為の第一曲の原稿も展示されていて円熟の極致だった。秋にシュトックハウゼンの墓参りをしようと思ったらバスが一時間に一本でそれもベルギッシュグラードバッハから一時間かかるとかで、地図にもその住所が良く乗ってないので、とてもじゃないけど時間的に諦めていたところだったところに良い収穫となった。
三曲目はリヒャルト・シュトラウスの「ブレルスケ」。席を指揮者の斜め正面に変えたのでピアニストが譜面を見てたのがわからないが、多分暗譜であろうと思われ、指揮者はやはり譜面を見ていた。この曲はティンパニの調律がよほどしっかりしていないと面白くない音楽。最後に生で聴いたのがゲルハルト・オピツとダニエル・バレンボイムの1989年のベルリン・フィルだったが、何しろ初期の作品なので作品番号もなく、余り印象に残らない。
そして最後がラヴェルの「ダフニスとクロエ」第ニ組曲、略して「二組」。これは相当な和音間隔と感覚の音響のよさが試されるが、指揮者は暗譜といってもこのコンビは特にその専門家ではないと見受けられた。しかしスラットキンがケルンに客演した意義は大きい。最近こう言った純アメリカ指揮者でメジャータイプが少ないので客演指揮者陣のマンネリ化大作にはもってこいの人材である。まあBBCだったら鬼に金棒だろうが、辞めたのが残念だ。
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲