Shigeru Kan-noさん
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彼は先シーズンでやめると思っていたのがもう一シーズン残っていたようで、この間にショスタコーヴィッチ交響曲全集を完成させるのかどうかはわからない。
今回の公開練習はもう夜に本番があるので完全にGPのようなものである。今回もかなりのTVカメラが入って客席をかなり陣取っていた。こういう曲ほどTVの映像に撮って流すのが公共放送の本来の役割である。曲目はウィリアム・ウォルトンの第一交響曲変ロ短調と余り聴きなれない曲目だが、これだけ公開練習に通っているともう二回目になりかなりこの曲に親しくなっていく。
第一回目はこの曲を10年ほど前にシュトットガルトの公開練習で聴いている。当時はノンリントンが就任したてで、無名なこの曲などを広めるために毎週土曜日の午前中3時間余りを放送局の公開練習に当てたのだ。この曲は定型的なイギリスのプロムスやナクソスCDが好むレパートリーで普通の音楽愛好者が喜んでチケットを買って入って聴く代物ではない。当時は練習の初日だったらしく、本当に彼のお笑いをおかずにした練習そのものを聴く事ができた。シュトットガルトは本当にドイツそのものがさついた音なのでそれでイギリスものをまとめるには非常に苦労するが、それでも背景のテンポだけは本来のものに近づけていった。残念ながらこの曲を本番は何かの都合で見ることができなかったが、練習の方が3時間何度でも満足の行くように繰り返すのでこの曲の印象を強く焼き付けることができる。
今回のケルン・フィルハーモニーではビチコフが先だってマイクを持ってちょっと解説した。シベリウスの「エン・サガ」などの交響詩に似ていること。しかしリズム処理そのものはイギリス民謡のそれである。第一楽章はシベリウスの交響詩風のリズム・オスティナートで始まる。ヴォーン=ウィリアムスの様に海への憧れを示す和声感が塩のしぶきとなって舞い上がる。第二楽章はスケルツォ。規模的には余り大きくない。第三楽章は普段どおりゆっくりしているが、シベリウスの第七交響曲風のヴァイオリンの3度の高揚が目立つ。第四楽章はここで初めて、ニールセンの第四交響曲の様にティンパニが二人に増える。使い方がポリフォニックではなくユニゾン風なのでかなり不器用に聴こえる。
フォルテッシモは割れ方がワーグナー風に荒くなるが、ケルンの放送オケの方がシュトットガルトに比べてピアニッシモはラテン風に美しく鳴るのがイギリスの音楽にも良く合う。全曲の演奏時間50分近くは、あわせて演奏されるブラームスの第二ピアノ協奏曲と同じ規模で、連れて行った3歳の娘にはとてもきつかったようだ。いつもただなので一番前付近の最高席で、声は出さなかったが第三楽章から盛んに動き始めた。
しかし本来は30分の公開練習にもかかわらす、50分近い全曲を止めないで提供してくれたイギリス人ではないロシア人のビチコフに感謝。さすがに第二回目は親しみがぐんと増す音楽である。
菅野茂
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲