Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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プレ・カレッジ&「さまよえるオランダ人」

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プレ・カレッジ生徒の発表コンサートとデュッセルドルフの「さまよえるオランダ人」、12月16日、

いつもの公開プローベが月に一回はプレ・カレッジ生徒の発表コンサートになるケルンのフィルハーモニー。プレ・カレッジとはケルン音楽大学の予備校のようなもの。10歳から15歳の生徒で才能あるものを優先的にただでレッスンするシステム。とにかくピアノヴァイオリンはこの時代に頭角を表さないとソリストとしては全く使えない。なぜそうやら無ければならないのはもう音大の段階で日本の庄司紗矢香のように国際コンクールを入ってきてから入学する例が多くなったためである。更にもうこの時代はいくらコンクールに入ってもグレムザーのように17回も制覇しないと音大の教授になれない事情が来ているし、2・3のコンクールを制覇してもベルリンのフィルに入った日本人のもコンマスみたいにオケに入らないと安定して食っていけないのということでもある。
最初の曲は11歳ぐらいだろうか、ケルンで生まれたであろう名前からして中国系か韓国系の東洋のと見られる少女がリストのポロネーズみたいなのを弾いた。もちろんこれは天才少年や少女の発表会だからテクニック的なことは言うまでもない。かろうじて不足を言うと体が小さいのでそれほど大人がびっくりするようなダイナミックが出ないことか?とにかくもリストを完璧に弾いて引き上げた。
次に出てきたのはそれよりも小さい10歳ぐらいの金髪の男の子でブーレーズの「12のノータシオン」を暗譜で完全に弾いた。楽譜の指定どおり演奏時間は8分ぐらいだったと思う。自分が学生時代の頃は音大の入学試験などでよく持ってきた人が多かったが、今では10歳でも弾ける時代になってきたらしい。これで現代音楽が低迷しているなんで誰もいえないし、寧ろどんどん援助を受けて演奏が盛んになりその年齢も若くなって来ている。
最後は14歳ぐらいのヴァイオリンの少女でどこか東欧の現代作曲家の近代音楽様式の曲を持ってきて完璧に弾いた。最初の解説でこのプロ・カレッジでヴァイオリンピアノの両方の天才的な才能の子がいて両方のレッスンを受けているといっていたが、この子か?ユリア・フィッシャーの後輩もどんどん育っているのかこのプレ・カレッジの特徴である。炉に欠く下手な学部生よりははるかに上手いので、いつ国際コンクールに入ってもおかしくないレヴェルである。
夜は凄い吹雪の中を突いてデュッセルドルフの「さまよえるオランダ人」を久しぶりに見てきた。ウィーン、シュトットガルトを通って最後で見たのが数年前のバイロイトである。演出がアドルフ・ドレーゼンでウィーンの「ホヴァンシチーナ」や「ヴォツェック」以来久ぶりに聴く名前である。でも舞台そのものは伝統的演出。指揮のゲオルク・フリッチェは棒は上手くないけれども年を取った良いおじいちゃんであった。最近FMでベーム指揮のメトロポリタンで凄いど根性の演奏を聴いたのでやはり見劣りはするが、それでも手作りの良さがあって満足のいける演奏ではある。弦が12,10,8,6,4か?それでもバランスは保てる。ピッコロは音が同じなので重複はしないのであろう。幽霊船の合唱は舞台に出てこず、たぶん予算対策であらかじめ録音したのを本番と合わせたのであろう。オランダ人はウィーンで歌っているそうだがブルガリア人らしい。アトラントフの様に強靭でよく聴こえるがイントネーションや発音そのものがスラヴ系の違和感。ダーラントはバイロイトらしいが、ベテランらしく安定感がある。ゼンタは若手の新人で声がまだ完成しておらず生々にしいが、良く聴こえ、上手くいけば将来の大歌手になる素質がある。エリックも悪くは無いが出番が少ないので言及は避ける。合唱は女性の方が声がオケよりも出て完全にまとまるので優秀。個々の名前は次を見ていれば出ていると思う。http://www.rheinoper.de/

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲


日付:2010年12月18日

8件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

使った版はドイツのどこの劇場でもやる初稿版、「救いの場面」の無い休み無しの1幕形式、2時間5分13秒。

2010年12月18日 18時02分48秒

ヒデクン

ケルンと聞いてまず思い出すのは放送オケをベルティーニが振ったマーラー!

某天使のマークの国内盤! お値段高かったので未だ全曲揃って無いですが・・

しかし流石にヨーロッパはビックリヒャックリです!!

処でベームのメトでのオランダ人って? 何処かで盤が出てました?

2010年12月18日 18時03分59秒

Shigeru Kan-no

べーム・メトは検索すると出てくるそうです。音は悪いが根性の入ったバイロイト以上の演奏ですよ。でもデュッセルドルフも結構楽しめました。

最近のケルン放送響はインバルやブロムシュテットが良いですが、同じの良くシュトットガルト放送響でやるのですぐ比較しますが、やはりシュトットガルトの方が良い結果出ていますね。

2010年12月18日 21時05分00秒

ヒデクン

べーム・メト有りました。 Galaレーベルから出てました。日本で2枚組1,000円以下で入手可能です。

レヴューは評価低いです。音が相当悪そう!

2010年12月19日 00時22分48秒

Shigeru Kan-no

残念ながら古いライヴなので金管のミスなどはそのままです。音楽だけは本物ですね。何時もこうありたいものです。選集の土曜日にヘッセン放送のFMで流したので記憶に残っているのです。

今日の夜のオペラ:ヘッセン放送協会のFM
20.05 Aus Barcelona:
Verdis Oper "Der Troubadour"
Manrico ... Marco Berti
Leonora ... Fiorenza Cedolins
Azucena ... Luciana d’Intino
Conte di Luna ... Roberto Frontali
Ferrando ... Paata Burchuladze
u.a.
Chor und Orchester des "Gran Teatre del Liceu"
Leitung: Marco Armiliato

(Aufnahme vom 16. Dezember 2009 aus dem Gran Teatre del Liceu)
バルセローナ・オペラから「イル・トロヴァトーレ」ですね。スぺインのカタロニア放送教会の録音です。スペインはドイツ以上に地方が強すぎてスペイン語ではなくてフランス語が混ざったカタロニア語、ここだけ闘牛禁止の州ですね。何時も独立するとか言っている金持ちの州です。

2010年12月19日 06時28分34秒

Shigeru Kan-no

歌手は小粒、フランスのオケみたいな音を出しておる。

2010年12月19日 06時27分52秒

Maria

天才少女、少年の発表会・・・聴いてみたいものです。
確かに、ピアノ弦楽器は早いうちから才覚が現れると言いますよね。
そういう意味では3歳からピアノを習い始めたのにバイエル終了に10年もかかった私から見たら雲のまた雲の雲の雲の・・・上の少年少女たちですね。
あいにく才能は全くありませんでしたが、下手に耳が肥えて、前職で上司が弾く習いたてのヴァイオリンを聴かされた時には呆気というより笑いが出てきて困りました。(一応、立場が秘書だったので大笑いもできず・・・涙)

2010年12月20日 14時36分49秒

Shigeru Kan-no

なんかこういうの毎月フィルハーモニーでやっているようですよ。無料なので客は大体満杯になるようです。まあー、それだけの子供を預かって州の予算でただでレッスンしているということでしょう。

僕なんかピアノは高校からでしたよ。大丈夫、才能は自分で作るものです。さすがに今からヴァイオリンとかは無理ですが、特に歌や作曲は遅く始めても物になります。

2010年12月20日 17時17分11秒

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