Shigeru Kan-noさん
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「オベロン序曲」の公開練習は名誉指揮者のキタエンコがギュツニッヒを振ったもの。言うまでもロシア風なのでムラヴィンスキーが振ったような音色になる。曲をつかむポイントがドイツの指揮者とは全く違う。余りにもそのロマンティシズムを強調しそれをロシア風の味付けだけで調理する。これが練習のやたらと煩いブロムシュテットだったらもっと違ったものになっていただろう、やはりこの指揮者の最大の利点はいろいろなマイナーなロシア物を出してくれることだけに限る。
プッチーニの「三部作」の方は時間を間違えて1時間前に来るはずだったのを30分前に来たので肝心の解説を聞くのを逃してしまった。従って演出の意図は余りわからない。演奏順序が普段と逆で「ジャンニ・スキッキ」、「修道女アンジェリカ」、「外套」の順になっているからである。しかしこの地震による悲劇のさなかコメディー・オペラの馬鹿騒ぎで終わらないのは今の世論に合っているが、もともとプレミエからこの順番らしい。従ってオペラが進むに連れて悲劇度が増してくる。
実は今だに三部作を全部本来の順序で生で通して見たことが無い。最初に数回通ったウィーンのフォルクスオーパーはいつも「修道女アンジェリカ」を抜いていた。ドイツに来てからは音大の学生が上演する「ジャンニ・スキッキ」をシュトットガルトとベルリン芸大の演奏で聴いたが水準はどこでも似たり寄ったりで良く演奏する代物であることは確かだ。最後にミュンヘンのゲルトナープラッツで三部作に接する機会があったが、帰りのシュトットガルト行きの終電に間に合わないために「修道女アンジェリカ」で打ち切って帰っているのでまだ全部は見ていない。
今回の「ジャンニ・スキッキ」も予算がなくヒルスドルフの演出の舞台も意外と殺風景だが、死体の演出に生身の人間を使ったのは良かった。最後のカーテンコールに死体役も出てきてお愛嬌。最後の台詞もイタリア語。
次は次第に悲劇度が増し、出演者が全員女性で日本の音大でも極めてやり安いオペラの「修道女アンジェリカ」であるが、いつもの通りに白が基調となる舞台。最後に胎児の黒い死体を抱いて死ぬ主人公の演出は悲劇度満杯の状態である。
最後の「外套」は舞台が少し良くなって波止場らしくなっていたが、前回で悲劇の底まで行ってしまったので演出上それほどめ経ったところではない。死体を外套で隠すところを毛布で隠すので、あまりタイトルの「外套」の意味もなくなってしまう。
歌唱は相変わらす最初の声が通らない癖に戻ったようだ。指揮も相当甘く木管などのアインザッツのポイントが経験不足で定まらないようだ。音の重くて暗くて汚いことはこのデュッセルドルフ交響楽団が指揮者の実力次第で大きく変貌する状況をさらけ出したものである。
3月17日
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲