Shigeru Kan-noさん
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この日は朝にジークブルクの朝市を見てきた。フランスの百姓が自分で作った美味そうなサラミとか並べて売っていた。ドイツ語はしゃべれなくともみんなこうしてべらべらのフランス語で平気で売っている。買う方のドイツ人は自然に綺麗なフランス語に接するのでみんなついでに覚えてやろうと必死になる。電車の中も意外とフランス人が多かった、こそこそと話しても聞き取れるのですぐわかる。レヴァクーゼンは日本の女子チームの試合だったようだ。ホームにフーリガン防止のために警察がいっぱい並んでいた。勝ち負けはよる家に帰ってネットを開いて見てからわかった。
夜はコンサートでなぜ定期というかと言うと毎年決まった数だけ委嘱されてオーケストラで初演されるからである。
いつもの様に一時前に解説があったが、現代音楽なので司会の質問に対して作曲者自らの解説が入る。司会はいつものミヒャエル・シュトローク=ショーレン。一番若い割には老けている。
一曲目のデンマークのハンス・アブラハムセンの曲はブーレーズのノータシオンみたいに過去のピアノ曲を拡大して壮大なオーケストラにしたもの。6本のクラリネットや8本のホルン、マンドリンを含む4管編成はブーレーズのそれである。しかし音楽の中身は北欧のもの。これをリントベルィやイギリスの作曲家といわれてもわからないぐらい透明で何もしていない。それをトーマス・ケスラーは自分の音楽よりも新しいと称する。
次のドビッシーのバレエ音楽「遊戯」は良くブーレーズぐらいしか持ってこないが今回も聴衆対策であろう。4管編成はパルシファルとほぼ同じ大きさである。その企みはいつものように外れたのか、客の入りは30%は越していたが40%行かなかったと思う。このヨナタン・シュトックハンマーはナイジェル・ケネディーのような不良音楽家で練習しているが、その夜は珍しくフラックで指揮。弦の高音域の合わない塊を軟らかくほぐせない。
休憩はいつものように過ごせたが、次のプログラムのためのテストをケッスラーが楽器一人づつ確認している。マイクを通すので聴こえなかったりバランスが悪かったりするととても悲惨なのだ。特にハープはいつも問題になるくらい弱い。しかしそれも休憩が終わったのかすぐに聴衆が入ってきたので煩くてテストもクソもなかったようだ。懐かしいリングモデラツィオンの音処理が聴こえてくる。この手法は昔シュトックハウゼンのところでとても気持ち悪くてゲロゲロした技術だ。その後エトヴェシュやツェンダー、「マントラ」の実演などを何回も聴いて徐々に慣らされてきた。しかし今回は老人が多かったのか途中で出て行く人も多かったようだ。
管弦楽は去年の「ユートピアI」とは違って完全にばらされて会場の周囲に配置されるので中央の舞台には誰もいない。最初はノーノ的なライヴエレクトロニックの手法で始まる。その後にメシアンのゴングのオステイナ−トが聴こえる。5人の語り手が発する暗示の単語は特に「Licht」といったところでニヤニヤとしてしまうぐらいシュトックハウゼンを思い起こさせる。クセナキスの同一打楽器の空間のお遊びはもうおなじみ。日本にも長らく「光」をテーマとしたトップクラスの作曲家がいたし、その前はメシアンの鳥をテーマとした人気作曲家もいたがそれよりは罪は軽いか?ケッスラーらしくクラングがにぎやかに動き回るがシュトックハウゼンの「少年の歌」の会場実演ように。それをこれだけ多チャンネルにされると意外と殺風景に聴こえる。構造上このフィルハーモニーでは無理で、やはりオペラの「日曜日」のようにメッセの会場で上演すべき作品であろう。ケッスラーはグロボカールやラッヘンマン世代の作曲家ではあるが、その作風は先人のメシアン、クセナキス、ノーノ、シュトックハウゼンらの方向に大きく傾いている。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲