Shigeru Kan-noさん
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日本文化センターに駐車した車に鍵を忘れて傘やコートを取り出せないまま町に出て行ったので雨の前に晴れの25度でびっしょり汗を掻いた後0度の雨に濡れたので喉が痛い。
それでも何か無いかと根性出して催し物探したらなんとWDRで18時から弦楽四重奏の無料コンサートがあるではないか?入って見たら満杯ということでロビーでTVの画面を見させられて聴かされた。何かアウリン四重奏団のための毎年3ヶ月ごとに4回行われる「ドイツ・シャルプラッテン・クリティック」の受賞コンサートらしくて、最初がシューマンのイ長調のカルテット、次がペンデレツキの3番でこれは始めて聴く。昔作曲者出席の元でウィーンで1番と2番聴いたことがあり、その後楽屋で彼と下手なドイツ語で喋ったことがある。最近の作風は特殊奏法が無いのでウォルフガング・リームのカルテットのように聴こえる。それで食事と飲み物が出て授賞式であるが、時間が無いので後半のハイドンはキャンセルして音大に急行。このレコード大賞は日本とは全く違って審査員の評論家全員に報酬が全く出ない自発的行為なので正確に審査できるとの事。
やはり現代音楽を定期的に演奏する機関で一番安定しているのは音楽大学と放送局しかない。今回はアロイス・コンタルスキーの80歳の誕生日ということで、記念コンサートだが、本人は久しく重病で出てきたためしが無いので、自分は一回も接したことが無いが、昔のピアノ関係の録音には必ず名前が出てくる、ダルムシュタットの超人気者であった。その日はその弟子と現在のコンタルスキーを全く知らない学生による演奏である。コンタルスキーはここでは現代音楽の演奏家の3兄弟としてどこでもビックネームである。弟が同じデュオのでちょっと前に死んだ「アルフォンス」、多分その一番下が、シュトットガルトのオペラで長年現代オペラ専門に指揮してきた「ベルンハルト」で一回だけフランクフルト音大でツェンダーのクラスで講義を受けたことがある。現代オペラも振るツァグロセックがGMDでやってきた時もう現代音楽専門の指揮者は要らないのでシュトットガルトを辞めてウイーンやパリのオペラ座に行ったらしいがその後どうなったかはわからない。
一曲目は学生が弾いたが、ストラヴィンスキーの2台のピアノのための協奏曲。楽譜を偶然持っているので親しい。2曲目はリゲティで、やはりケルンゆかりの作曲家で「3つの小品」で絹糸を揃えるように合わせるのが非常に難しい作品。3曲目はシュトックハウゼンのピアノ曲IXで、ダルムシュタットでもシュトットガルトでも学生が良くやる曲だが、とっつき易いのは最初にある142回の和音の繰り返しのせいである。やはりケルンの作曲家B・A・ツィマーマンのバレエ音楽「ロワ・ウブ」にも使われてっくらい有名な和音である。これを暗譜でボンのオペラでコレペティとして働いているアメリカ人が気軽に暗譜でいとも簡単に弾いた。マックス・レーガーのクラシック音楽が入って次がラッヘンマンの「子守の音楽」と「グエロ」とかなり年を取った菅原由紀子さんが弾いた。この演奏者は身内なので、昔シュトットガルトで聞いて2回目である。前者は和音の音の別々の「切り方」に特徴があり、後半のは自分が1991年に新宿で自分が日本初演したのだと思う。最後はリームの「チフレI」の煩い音楽。セメヤースの下手な指揮。
それで車では帰れないので明日車を取りに来るため演劇のチケットを1枚買っておいた。コンサートもオペラもくだらなかったからである。これで交通費が浮く!昔からコンサートやオペラに飽きたときはシャウシュピールに行く癖がついている。それはウィーンの劇場はフォルクス・テアター以外すべて200円程度の立見席があったので、当時は好奇心で何でもかんでもそれで入って見た。当時のミュージカルまでも全部行ったが、心に残る劇場はベートーヴェンの献堂式の序曲を初演した「テアター・デア・ヨーゼフシュタット」である。当時はオットー・シェンクが自ら役者として出演していた。やはりテアター・アン・デア・ウイーンも忘れられあい。その後シュトットガルトでもかなり演劇にも通ったが、そこでガストでやっているグンター・アーヌルフと別枠で散々パフォーマンスをやったことである。数年前に全く喋れなくなって死んで久しい。独身だったらしい。
今回のケルンのシャウシュピールは2回目であるが、1回目は篠原誠さんの75歳の誕生日の記念コンサートに合わせて行った子供向けの演劇だった。それから5年後彼は今80歳になったはずであるが、文化庁の金がもう無いのでやらないらしい。ドイツは肝心なコンサートはコンタルスキーの様にやるのに、日本はいつも非情な国の文化政策である。あの母国はいつも上辺だけで本物の文化が存在しないので有名である。
今回の演劇は来て当たった!みんな知っているのか客席は満員。99%か?オペラよりも遥かに入場率が良い!どんな良い事があるのかと楽しみに見たが、これは初心者でも理解できる「演劇」!何しろ筋が無い!!呟きなどの英語もフランス語も入ったコラージュの積み重ねなのでこれは面白い。10月下旬に初演された女性のエルフリーデ・イェリネックの新作である。チェコ系のドイツ人か?最近ここの劇場では予算削られて、もうなりふり構わずもう徹底的に面白い出し物しか出さないといったが、このことらしい。題目はDas Werk/ Im Bus/ Ein Sturz (作品:バスの中、転落)というがほとんど嘘で、バスは無く、題名とは関係なくとにかく水を使いまくる。第一部は2時間かかるがとにかく水の掛け捲りで舞台が水浸し。その後30分ぐらいの長い合唱が出てきて、いきなり客席に指揮者が登場して振るが、事実上のスプレッヒ・コア。でもコラールも歌う音大からの賛助出演。それに打楽器2チェロ1のバンドが加わる事実上の大掛かりなムジーク・テアターは、構成がシュトックハウゼンのオペラ「日曜日」に似ている。打楽器の一人フライブルクのYuko・Suzukiさんはダルムシュタット時代から知っている。彼女は後ろのピアノと持ち替えでやる多才派凄く使い出がある!その後にツィッターで今話題中の「クソ親父ガラクタ・バンド」も登場して気持ち悪いミニ・スカート履いて洗濯板をギター代わりに鳴らしてコントを実況!それで30分の休憩で第二部の「転落」もバスもクソもない60分。舞台の真ん中に貯水場を作っておいて演劇が終わるまでそこに散々水が注がれる。もちろんすぐ満杯になるからあふれ出て舞台全体が水びたしになり貯水場になる。それでもやはりシュトックハウゼンのオペラの終幕のように客席などに流れ出ないようになっているらしい。天井から砂も始終降ってくるし、バレエ団も入っていて踊り続ける。このごみごみした複雑な舞台手法はもう死んだシュリンゲンジーフを思い出す。思ったとおり、大ブラヴォーの嵐、でもブーも入っているのは活性化している証拠。この作品はもう予定表に無いらしい。何しろ大仕掛けで複雑で金がかかりすぎるらしい。シュトックハウゼンのオペラと比較するとうなづける。とにかくこういうのはオペラのネタにもってこいである。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲