Shigeru Kan-noさん
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今回はオケではなくてプーランクの6重奏曲の演奏。木管5重奏にピアノが加わった形。もちろん若きフランスの6人組なので、ベートーヴェンのような画期的なテクスチャーを書くことはなしに、ひたすら甘いメロデイーと流れるような美しい伴奏で最後まで行くだけ。この曲には序奏としてモーツァルトのロンドが加味されていたらしい。今回弾かれたのはニ長調でソナチネ・アルバムにも載っている簡単な曲をこのピアニストはこの残響の多いホールの中でぺダル一杯踏み込んで演奏した。
そのピアニストは昔シュトットガルト・フィルでホンジュラスの指揮の同僚と初めて見たときにその派手なジェスチャーで目立ったもんだが今やCAMIの会員。当時のグリーグのピアノ協奏曲は演奏が終わるたびに飛び上がっていた。今回はその場面こそ作れないが、あの大きな体から出てくる音はちょっと叩いただけでもの凄く恐ろしく大きな音が出てくる。
この公開演奏は幼児可なので、楽章途中に叫ぶ子供がして一時中断したが、これも将来の良い聴衆のための重要な投資と思えばやはりどんどん大歓迎される。
夜の音大の音出し会は、まずギョーム・ド・マショーのミサをカズー四重奏でやるという面白いアイディア。
次の韓国人の3台のピアノのための音楽は微分音で調律してある大掛かりな曲。そのままやられても困るが、調律の費用がたまらない。
次のバッハはシュールホルンの編曲らしい。もうウェーベルンでたくさんだが。
次のギーターソロの曲はラテン系で書く気がしないのかすぐ終わるのは聴衆に優しい。
その次の曲は余り思い出せない。とにかく演奏者も韓国人が多すぎる。ドイツ人を含む西洋人は余りにも保守的な伝統の中で育てられて、余りこういった非音楽的な現代音楽の演奏を余り買って出ないのであろう。そこで何時もそういう先入観の無いどうでも良い東洋人が使われる。
次の日本女性の作品は余りにも素直にまなんだアカデミー性のある音楽。ノーノの音響作曲法に近いか?
休憩の後のジョージ・クラムの「秋の7つのエコー」は既に名曲の分類に入った作品。シュトットガルトでは作曲のゼミで生演奏をしてその後放送局でも良く聴かされた傑作。久しぶりに聞く伝統から程遠いカナダのような寂しい音楽。
次の韓国人作曲のチェロ独創はそもそも作り上げるのが非常に難しい曲。
その後の同じ日本人の曲は良い音楽だが素直すぎて異端性が見えてこない。
その次の韓国人のギターソロの曲は今度は上手くできた曲のように思える。
最後の曲は指揮が入っているがいろいろやっているにもかかわらず新鮮味がもうなくなってしまった。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲