Shigeru Kan-noさん
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自分は普通は映画に行かない。どこにでもあって特に興味が無いからだ。それでも3D時代の今日質の悪い白黒の無声映画に行ったのは単なる暇つぶしではない。事実上のライブ音楽つきのコンサートだからだ!。
詳しく書くと戦前の映画はチャップリンのそれにあるように音は入っていなかったので、誰でも良いからショスタコーヴィッチのように一人スクリーンの前に座ってそれに合わせた音楽を常に奏でるのが常識だったわけだ。実は自分はそれを部屋で演奏したり指揮した経験はあるが人が演奏しているのを生で見たことは無いので、今回が事実上の初体験である。
もちろん原則全部即興するわけだがこの即興行為は実際に自分がフィルム・アカデミーなどで実際に体験してきると楽でたまらないという味を占めてくる。例えば鍵盤で間違った音を出してしまってもそれを逆にでっち上げてすぐ「正しい音」に直すのが可能だからだ。練習はほとんどしないので経済的にも楽にできる。ただ困ったことは一回弾いたら録音でもしない限り絶対に再演が効かないことだ。
最近のドイツはこの種の生演奏が目だつ。ケルンのフィルハーモニーが毎週そうだし。オケになるとその道の専門の指揮者:ストローベルとかがそこらじゅうでやっている。特にショスタコ−ビッチの」映画音楽がモテモテらしい。これは棒を音に合わせるのではなくて画面に合わせる特殊技術である。
実はこの日の午前中にボン大学の中庭に入ったらピアノの調律をしているのが聴こえてきたので、パンフレットを取って見たら毎年のように映画大会やっていて、その日もライブ音楽がつくことを確認したわけだ。野外なので夜9時ごろになって薄暗くならないと映画が写らないのでヴェローナのオペラやスペインのコンサートのように遅めに始まるが、客は何ぼ蚊に食われても立ち見が出るくらいに満杯である。
最初の作品はフレッド・ポールの「冗談」1921、イギリス映画でチャップリンのような笑いを取る短編映画で上映時間は約12分。ナイル・ブランドのピアノ独創だけだが、意外と大学の中庭は音響が悪く細かいパッセージが曖昧である。本人も意外と上がっているらしくて鍵盤が浮き気味で底まで入っていない。様式としてはチャップリン時代だが、ジャズあり、ポップスあり、クラシックありの明るい調性的音楽。
次の映画はハリウッドの西部劇、ジョン・フォードの「3人の妻を持った強盗」1936.約91分。ドイツのはミュンヘンにあって映像が悪いので特にこの日のためにハリウッドに問い合わせて状態の良い映像を手に入れたとか?これにはグンター・G・ブッフヴァルトのヴァイオリンが付くが意外と出番は少ない。二人は良くシンクロニゼーションするので予めテーマとなるメリディーを決めといて、演奏の前にヴァイオリン奏者が一枚のメロディーだけの紙を渡す。何しろ即興なので打ち合わせが余り無いので強弱まで書いてなくピアノとヴァイオリンのバランスが悪くてヴァイオリンの方が良く聴こえなくなる。一応何が起こるか練習と称して映像は前もって見てるらしいが。シンクロ二ゼーションが完璧とはいえない。意外と楽譜に書かないと即興がばらばらになるのは複数奏者の場合の欠点であることは自分もべヴェーグンクスチフレンのヴァイオリンとの即興で経験済みである。
スタイルは違うかもしれないが自分でもこの程度の即興は自身がある。ただ2時間近くやっているのはオペラの伴奏とともに相当な体力の消耗ではあるしこういうのは作曲家でなければいけないし、日本でも効果的なのでぜひ作曲の授業には取り入れるべきではある。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲