Shigeru Kan-noさん
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この「エレクトラ」今ラジオでやっている。リンダ・ウオッツェンはサンフランシスコから来てバイロイトで歌っている。良い声だ!土曜日がプレミエ!ブリュンヒルデの声!エレクトラも申し分ない!!ハンプソンも元はデュッセルドルフで歌っていた。
2012年09月20日 00時27分06秒
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9月6日と14日、ケルン&デュッセルドルフ。
新シーズンの公開練習はもう始まっているが最近は早めに行かないと満杯で入場規制になるらしい。それもそのはずでしょっちゅう止める練習を公開することはもうやめて子供たちが飽きて出ないように30分以内の曲を1曲通すことが多くなっている。なぜならば幼児が生の演奏を直接聴けるのはここだけの話だからである。無き声は何時でもOKである。
今回もステンツがこの日までにベートーヴェンの第一交響曲だけを仕上げておいた。もうおなじみのピリオド奏法は定着してテンポも速めのまま解釈が固定してきた。とはいってもソリの走句が裸で入る場合はまだ完全に合いきれているわけでも無し、まだ若干の詰めの余裕がある。25分35秒。
代わってオペラのほうは新シーズンのためのプレミエ「エレクトラ」の練習風景の公開。ウィーンで多数の本番、シュトットガルトで本番を含む多数の練習を見てきたものにとってはデュッセルドルフはこの大きくて複雑なオペラをどう仕上げるのかは興味がある。
まず最初に1時間ほどのマチネーとしてこのオペラの演奏会借家演出上の意図を指揮者と演出家に語ってもらう。クリストル・ネールはここのオペラで既に「モーゼとアロン」を作っているが、この演出家の名前は既にシュトットガルト時代から知っている前衛志向の舞台を作る人。一方指揮者はこの曲を始めて指揮するのだそうだ。長年シュタインやホルライザーなどの超ベテランの指揮に何回も接して見たものにとってはまだかなりの荒削りの見通しが余り定まっていない音楽であることがわかる。ガ、最初歌手無しのオケだけの練習は余り聴けないので意外と貴重である。
このオペラはバストランペットを除くトランペットが6本必要だが、公開練習なので舞台よりもオケピットを見る機会が多く、そのほとんどの演奏はオケの正規のメンバーの3番までも3人で担っていることが良くわかる。残りの3本はどうやら上手い音楽学生を使っているらしくてまだまだ若く、後ろの方で立って吹いていてスコア上では見逃すが、上演の最後にしか出てこないのが良くわかる。それを練習に上手にアレンジして頭からこのオペラのエンディングを最初の練習に持ってきた。
クラリネットを8本使っているが指揮者がこのオペラにブラスバンド一個分の管楽器を使い放題に使っているということは良くわかる。弦はそれでも少なくコンバスが5だから、12,10,7,6,5の割合であろう。しかしティンパニを一人しか使っているのはケルンの「黄昏」と同じで聴いただけで良くわかる。打楽器だからといって安易に省略するとティンパニだけは容易にばれるのでやめた方が良い。それだけ重要な楽器なのである。
歌手は一人は黒人系であるが、GMDが言うとおり今すぐウィーンでも通用するほどの優秀なメンバーそろいなのは事実である。ここのオペラハウスは楽器陣よりも遥かに良い歌手がたくさん常住している。特にドイツ系はバイロイトなどのメンバーがかなり正規のメンバーである。プレミエ1週間前の公開練習は休みまでの90分。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲