Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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147. ケルンの「運命の力」、

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ドームのところのオペラ、9月20日
http://www.operkoeln.com/programm/64299/


オッヘンバッハ広場の正規のオペラハウスは直し始まってからもう数年が経過する、その間満足にオペラが上演できないので、市内のいろんなところでやっている。メッセだったり、ボロボロの大学の講堂だったり、変なところでは裁判所の中だったりする。各会場はオペラハウスの機能がないのでその場限りの事実上のスタジオーネ・システムでやっているらしい。

今回の場所はケルンの大聖堂の中央駅を挟んだ向かい側で、普段は「キャッツ」とかのミュージカルとかやっている1300ぐらいしか入らないプレハブのような劇場。オケピットなんかバンドしか入れないので非常に狭く感じるがそれでも「運命の力」12型の2管編成は十分に入るらしい。

例によって上演前に解説があったが予告されていないので最後の5分ぐらいしか聴けなかった。苦しいのは音響である。ミュージカル専用なので当然をマイクを使って増幅するのでオペラのような生な地声は想定してないで、客席の中にカーペットを敷いているので声がみな吸収されて乾いて子音が良く聴こえてこない。

有名な序曲は言うまでもない。このオケの生の音を始めて聞いたのは自分が中学校の吹奏楽で始めて出た福島の器楽コンクールで、福島市内の小学校は羨ましくオーケストラを仕立てて受けに来た。我々も健闘して銀賞になったが、やはりオケの編成にはかなわないので、その小学校のオーケストラに金賞を持っていかれて悔しかったのを覚えている。

このオペラは序曲が終わると後はめったに演奏されない部分がずっと続くのできつい。前回はボンで見たが、やはり初めてミュンヘンで見たパタネの指揮が長ったらしくとも今でも印象に強く残っている。演奏時間にして「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」と同じ長さの大曲である。

歌手陣は前回プローベを見たデュッセルドルフの「エレクトラ」よりも落ちるであろう。スラブ・ドイツ系の歌手が多くてイタリア風のベル・カントまではなりきれないのが普通である。

演出のオリヴァー・ピイはモダンな医者やおっぱい出しのセックスのシーンは出てくるが、大道具や衣装は台本どおりの伝統的なものである。舞台が変形された周り舞台でしょっちゅう動くので大道具に飽きないのが特徴である。

ナクソスのCDで有名になったウイル・フンブルクはクナッパーツブッシュの様に不器用だけれど、大げさで大振りの指揮である。客の話だとハンブルクの出身らしい。ミュンスターのGMDやってたライナー・ミュールバッハがどういうわけかコレペティやっている。ピアノは上手いのは知っているが。

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 交響曲


日付:2012年09月22日

4件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

小原 なお美

 裁判所の中 ってすごいですね。日本だとまず許可が下りないような気がします。
 でもちょっとみてみたいです。オケはどこに配置したのだろうかとか、疑問ムクムクWWW
 
 そちらは,会場がなくても、どこかしらで、上演されているのですね。
 うらやましい限りです。

 運命の力 私は実際の上演1回みたくらいです。
 多分、二期会。

2012年09月23日 11時03分11秒

Shigeru Kan-no

裁判所の各法廷の入っていくところの階段ですね。広いのでオペラができるらしいです。オケは普通に歌手の前だったり横に配置するのが普通ですね。時々客席の後ろのときもあります。シュトットガルトでもチンチン電車の中でオペラやっていましたね。「魔笛」でも何でもやっちゃうんです。後はケルンの放送局で個室オペラとか定員2人のオペラとかやってましたね。個室ですから床屋や美容院のように順番待ちで一人30秒。もちろん通常のレパートリーではなくて現代の作曲家がそれにあわせて書き下ろしたものです。医者の診察室みたいで面白いですよ。

2012年09月23日 16時52分14秒

小原 なお美

 個室オペラ それは知りませんでした。CDがあったら聞いてみたいです。
 
 どこでもやってしまうって,すごいですね。うらやましいです。
 日本だと、それはまずないですからww

2012年09月23日 17時05分47秒

Shigeru Kan-no

オペラをどこでやっちゃいけないって言う決まり無いんです。場所さえ貸してもらえればどこでもやりますね。去年一昨年だったかバーゼルで「ボエーム」を市の公園とライン川の中州でやってTV生中継してましたね。観客は橋の上などから見れる雨の降りそうな寒い天気。

一昨日ケルンの図書館で「ボエーム」のリコルディー版のピアノ・スコア見て笑っちゃった。イタリア語の下に日本語で訳が書いてある。ドイツ語の次に売れているようなのでショットみたいに日本語でも出版したのですね。

2012年09月24日 05時07分03秒

4件のコメント

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