Shigeru Kan-noさん
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2013年10月07日 00時32分57秒
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何時もの様に作曲者へのインタビューと解説が開演1時間前にある。出てきたのはスイス人のディーター・アンマンとパリに移民したギリシャ人のジョージ・アペルギス。やはりこれが無いと新作初演は同僚でもわからない。今回ストラヴィンスキーの「4つの管弦楽のための練習曲」と一緒にやるアペルギスの「4つの管弦楽のための練習曲」は実際は管弦楽のためではなくて「作曲者のためのエチュード」だと解説。それに対してアンマンは彼の曲が色彩的だと練習時の感想を述べる。
アンマンはジャズ出身の作曲家で、普通は即興的な曲作りが話題になるがこのドナウエッシンゲン・レーベルはショスタコーヴィッチやガーシュインのそれではなくてドイツ風に内面的に深刻化されたもので、何時も失望している作曲家の一人。
8時5分からの実際の演奏会では何時もの様に生放送で会場の解説がそのままFMラジオで放送される合理的作業。司会者が2度同じ事言う手間が省ける。今回の演奏会は特にテーマはないのだがエチュードが2曲並ぶのでちょっとその方の美学的意識が中心になる。
まずはストラヴィンスキーの「4つのエチュード」はアンセルメの指揮で1930年にベルリンで初演されている、めったにクラシックのコンサートにかからない代物。1913年は欧米のどこでも「春の祭典」初演100周年の話題でいっぱいでこのWDRオケでもその年の前にフランクやビチコフで既に2回聴かされたのでもういいとしても、お同じ作曲者の「管弦楽のために組曲I・II」よりは少しも有名ではない。若干とっつきにくいがそれでも和声管はストラヴィンスキー独特最初気持ち悪いが慣れると快感に変化すると言う何時ものパターンで4曲ともすべて違った曲。
次ぎのアンマンのヴァイオリン協奏曲は室内オーケストラのためだが、若干意表を突いてシュレッカーの作品の様に透き通って聴こえる。それともツェムリンスキーやマーラーの大地の歌と思い出すと言っても良い。こういう色彩手法は最近出てこなくなったミヒャエル・オブストの作風も連想される。ユルグ・ヴィットマンの妹のカロリン・ヴィットマンはもう太って中年だがヴァイオリン腕はさすがに上手い。
休憩の後がアペルギルの「キャトル・エチュード・プ・オーケストル」。4管編成だが、常時二人のテインパニーはコペルトでリズムを静かに叩き流すだけ。この作曲家は何時も先人のクセナキスと比べられイサン・ユンも思い起こされる政治的な迫害の経験が無くおとなしい作法だが、最近は年を十分に取って円熟して来ている作品。ただし全4楽章すべて似た様な曲の集まり。移民としてのパリで感化された和音の構成と連鎖は故クセナキスの晩年を思い起こされる。
最後のジョナサン・ハーヴェイは何時もの様に出席しないが、チベット仏教をテーマにした管弦楽曲。描写音楽の様にトロンボーン、オーボエ、シンバルなどが儀式の音楽を模倣する。間にはこっけいなペーソス・スケルツォを挟むヴィオラのない編成。典型的な特殊奏法奏法用いないイギリスの作曲家と思い切りやそうではなくて、弦に付加打楽器を持たせたりウォーター・シンバルなども多用する東洋風なジャチント・シェルシを思わす作法。最後のトロンボーンのグリッサンドで下がるのは自分の作品の金管五重奏曲I、WVE-1をも思い起こさせた。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲