Shigeru Kan-noさん
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、6月26日、ケルン
フィルハーモニーのランチのプローベはショスタコーヴィッチの8番から3から5楽章。もうすっかりブラームスの2番のように演奏会のレパートリーに定着しているシュス他この交響曲。。指揮のウラジミール・ユーロフスキーは元ケルン放送管弦楽団の常任のミハエルの目下イギリスあたりで売り出し中の息子。棒は意外とぎくしゃくして上手く上手くはないか音楽はきちんとしていて安心して聴ける。1時間かかる曲なので休みのない後半30分ぐらいを昼休みの時間に当てたらしい。この曲は第7番の「レニングラード交響曲」に次ぐ傑作であり、最近のロシアの指揮者はみんなベートーヴェンと同じようにレパートリーに加えている聴きごたえのある力作である。ドイツのオケはあくまでもドイツの音であるが、昔のムラヴィンスキーの恐ろしくロシア臭い音よりもよりベートーヴェンやバッハに近いドイツの音響の厚さはショスタコーヴィッチの音楽によく合っている。この曲はまだ本番はないがシュトットガルトでメツマッヒャーやビチコフの異母兄弟の故クライツベルクのゲネプロでよく聴いたことがある力強いスタミナが必要な作品の一つである。
夜はケルンの音大の合唱に行く。シュトットガルト・ヴォカール・アンサンブルの現役の常任のクリートの指揮なので安心して聴ける。正味50分の演奏だが何時もの聖ゲオルグ教会の音響なので良いたたずまいでくつろげる。
最初はトーマス・タリスの「エレミアのラメンタシオン」。パレストリーナに非常に近い中世の音楽である。最近はエルガーを先頭とするイギリス音楽のレパートリーの勃興があるが中世からもどんどん攻めてきている。毎年の「プロムス」の生中継が大きな影響を与えているらしい。タリスの名前はこれまでヴォーン・ウイリアムズの「トーマス・タリスによる主題による幻想曲」の]題名しか知らなかった。
次の曲はメンデルスゾーンの作品23の3はすぐに過ぎて行く。相変わらず無駄な音符が多い。
ずっと休みなしで拍手も一回もしないで一気に最後のドビッシーに行く。クリトユス・ゴットヴァルト編曲の前奏曲からの第6曲、「雪の上の足跡」は美しく編曲した典型。この人は元スコラカントウルム・シュトットガルトの常任指揮者で、大昔ウィーンのORFの放送局でただで初めて聴いてアンコールでマーラーの「私は此の世に忘れられ」の合唱編曲をやってトランスクリプションで非常に成功した人。最近は良くラジオで第5の「アダージェット」の合唱編曲を聴かされる。クリートがシュトットガルトのSWRから持ってきたのであろう。
次の「Les Angelus」(天使たち?)も「Soupir」も同じ編曲者だが構成的・音響的にそんなに成功はしていないが。
一番最後の「3つのシャンソン」は教会音楽ではなくて世俗音楽。今まで宗教曲がつぢいたので選曲的に場違いに聴こえた。
そしてアンコールはこの合唱編曲はめったに聴けないからと「雪の上の足跡」ともう一回。正規のプログラムではないので選抜された室内合唱は大胆に歌うきれいな歌声。アドヴェント期とは違って少ない聴衆なのは少し寂しかった!
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲