Shigeru Kan-noさん
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ボンは首都でなくなったしベートーヴェンとシューマン以外の観光資源がないからそれを現代音楽に求める!
2014年06月13日 18時52分34秒
2014年06月13日 19時46分02秒
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ボンのクラング・インスタラチオン、6月12日
R・シュトラウスの150回の誕生日の次の日にケルンの何時もの30分の公開プローベに出てきたのはまたまた「アルプス交響曲」。カラヤンがCDで火をつけてから全世界での演奏が流行している。これは2・3年前に同じフィルハーモニーの会場・同じオケのドゥダメルで前半の完璧な30分聴いた。今回は頂上の前から後半をもうすぐ辞めるステンツの指揮であの高音dのトランペットの危ない本当に危険な場面を吹く。どうも楽々吹いているので前の席からは弦に隠れて見えないがピッコロ・トランペットを使っているらしい。その代り他のフレーズのタイミングが悪いのかすっぽり抜けていた。2・3年前にドゥダメルでやったことをもう忘れているらしい。この交響曲は難解なのでプロでも必ずしも完璧ではない。頂上は金管が疲れるので指揮者が余計な事を考慮してどうしても速くしてしまうので充足感が薄れる。せっかくい苦労して上った山が台無しだ!頂上では壮大な光景を眺めてゆっくりしたいものである。弦は頻繁に高音を弾くので合わなくなって固く硬直しやすいのがこのオケの特徴だがステンツの常任の最後まで治らなかった。どうしてもピアノが上手い指揮者は弦楽器出身者よりは耳が良くな人が多いことが多いがここでも例外ではない。それでも弦ばかり振るから金管の頂点が疎かになってネルソンスのような決定的なクライマックスが築けないので魂的にかなりの不満が残る。こういうのは今度は金管出身者が強い。こういう短い間で両方の演奏が比べられるのは仕方がないであろう。最後の「夕暮れ」は弦のしつこさがもう一つ。夏特有の平地の夕日の不快な暑さがあまり伝わって来ない。
夕方はボンに移動。6時から今年5回目の「クラング・フェスティヴァル」でバスターミナルでクラング・インスタラチオンが始まる。この現代音楽祭の主催は何時ものベートーヴェン財団らしい。それに公的文化局が支援してケルン・ボンの信用金庫がスポンサーとして支援しているのはケルンの「8ブリュッケン」と同じだ。
もう5年目なのでどんどん規模が拡大してきているが、同じ規格はドナウエッシンゲンやダルムシュタット・ヴィッテンでも良くやっているが、他の現代音楽祭とまだ違うのはメインになるコンサートがまだないこと。したがって音楽家としては作曲科出身よりも美術科の出身が圧倒的に多いこと。クラングデザインだけだと昔デッテンハウゼンやドッテルンハウゼンなどに参加したことがある典型的なドイツの田舎町の催し物である。
折から京都のヴィジアル・アーティスト・イン・レジデンスの募集要項を日本文化会館で貰ってきたが、集めかたがまだまだ素人。さあー、来てください、言葉のわからない物価の高い日本の京都に住んでください、そのほかは自分で持ってくださいでは2・3人の金持ちしか誰も来ないであろう。それよりも今回の2・3人の日本人のようにニューヨークから展示物ごとに呼んで1週間公開させた方がはるかに効果的。ニューヨークは住むだけで伝統が全くないから日本よりも遥かに多くの自由が保障される。
最初のクラングの催し物はエルヴィン・スタッケの「53,1キロオーム」は棒を二つ肉体で触ると電気が流れて何らかの音が鳴ると良い代物。子供用の現代音楽の誘いには最適だ。手の方向や強さでも音の質が変わるものがあってよくわからない。
7時からのすぐ近くの「ツー・ボング」はクラング自転車の壮行会。アメリカのマリアンネ・アマチャーのような人(それとも十数年前にオーストリアのシュタインでラモンテ・ヤングの彼女として会った本人そのものか?年とって良くわからん!)が矢張り良く解からんのアメリカ英語で説明して12台のクラング自転車が街に散っていくが、自転車は壊れるし折からの強制送還反対の外国人のデモが煩くてそれどころではない。しょうがないのでそこに参加して彼らの言い分を聞いてやった。駅までお供し、その後で車で帰るがボンからジークブルクまで3度の渋滞に巻き込まれ酷い目にあった。次はオペラも兼ねて20日に行く。観光対策ですべて入場無料!
http://www.bonnhoeren.de/_2014/festival-bonn-hoere...
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲