Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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ボンの「フィデリオ」、9月24日

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その前に昼からのギュルツニッヒとハンナ・リントゥのプローベを聴く。このオケの歴史をたどると、ベルリオーズ、ワーグナー、ヴェルデイ、ブラームス、マーラー、R・シュトラウス、ヒンデミット、ヘンツェまで客演に来て、ソリストはクララ・シューマンやバルトーク、実はウィーン国立歌劇場よりも客演の歴史が恐ろしく長い伝統がある。1827年にゲゼルシャフトが誕生し1857年には第一回のコンサートを開いている。
ハンナ・リントゥは名前だけ見るとかわいい女の子の名前に見えるが、実はかなり大柄な男性でサロネンと同じ世代である。その彼が「レミンカイネン組曲」の抜粋の解説を試みる。ドイツのジークフリートとドン・ファンを足して2で割ったような性格らしい。シベリウスがバイロイトを訪問してから書いた曲なので英雄伝説と国民性が混じっている。この曲は最近TVでウェルザー・メストのWPで放送したので最近親しくなり話題になっている。交響曲を卒業し飽きた聴衆には持ってこいの交響詩である。連作交響詩として「わが祖国」や「ローマ3部作」にも似ている。今日はやはりWDRとサラステの組み合わせで演奏されたのが放送されている。
WDR 3 Konzert:Sibelius I
Johannes Brahms
Violinkonzert D-dur, op. 77
Jean Sibelius
Lemminkäinen-Suite, op. 22, Legende nach dem finnischen Volksepos "Kalevala"
Leonidas Kavakos, Violine; WDR Sinfonieorchester Köln, Leitung: Jukka-Pekka Saraste
Aufnahme aus der Kölner Philharmonie
Parallele Ausstrahlung in Dolby Digital 5.1 Surround-Sound
彼も典型的なフィンランドの指揮者としてはオッコ・カム以降の例外では無く強く根性のあるフォルテとブレーキをかけない流れまくるテンポ感はドイツ人の指揮者には見られないタイプである。すぐ跡の時代にシェーンベルクと対照的だが、若き指揮者ベルグンドに晩年のシベリウスが新ウィーン楽派の考え方を支持するといったのは長年対立してた両者にとっては非常に印象的である。自分はこの曲に更にリゲティの語法と構造と形式の類似性を発見した。
夜はデュッセルドルフから汽車の故障でギリギリに駆けつけたがオペラの間にあった、一般の劇場ではどこでもやるボンの最後の公演である。
ベートーヴェンの代表作ではないがとにかくどこの劇場でもやられすぎている。隣のコブレンツでもこの「フィデリオ」が最近プレミエになったばかり。希少価値がないので行くのがつい後回しになってしまう。でもケルンで何時もの邦画を見たくないので仕方なくオペラに割り当てたのだ。客もやられすぎているせいか半分も埋まっていなかった。それでも折りしもベートーヴェン音楽祭の枠内に組み入れられているようだ。
この曲はべートーヴェンの最上の代表作では無い佳品である。ミサソレムニスや第九などの最傑作を生みだした巨匠であるからこそ尊敬の念をもってどこでもやられる。
序曲が普通に始まり終わり、何時もの韓国人が出てきた。バランスは良いが声はそんなに大きくはない。もう腐れ縁でオケの精度が良いとは言えない。指揮者のテンポの変化が鈍い。弦が薄すぎる【10、8、6、5、4】。それでも舞台の前で歌い時々ピットの前に指揮者の後ろにも来るので池のバランスが良く聴こえる。靴を並べるのは意味がある演出とは思えない。フィデリオ役は黒人で声は良くて出すときはいくら出も出るが普通は隠れ役のような声に埋まっている。ほとんど若手を起用。70分19秒。
第二幕になるとかなり歌いこんだベテランのフロレスタンが出て来る。原典通りマーラー版の「レオノーレ第三番」は使わないですぐに舞台は転換する。それにしては弦が薄すぎる。47分21秒。

Ludwig van Beethoven
Oper in zwei Aufzügen
Libretto von Joseph Sonnleithner und
Georg Friedrich Treitschke
In Kooperation mit dem Beethovenfest Bonn
Besetzung
Don Fernando, Minister - Giorgos Kanaris
Don Pizarro, Gouverneur eines Staatsgefängnisses - Mark Morouse [WA] / Kay Stiefermann [24.9.]
Florestan, ein Gefangener - Endrik Wottrich
Leonore, seine Gemahlin unter dem Namen „Fidelio“ - Yannick-Muriel Noah
Rocco, Kerkermeister - Priit Volmer / Rolf Broman [WA]
Marzelline, seine Tochter - Sumi Hwang
Jaquino, Pförtner - Christian Georg
1. Gefangener - Jae Hoon Jung / Jonghoon You
2. Gefangener - Enrico Döring / Nicholas Probst
[WA] = Premierenbesetzung | Bitte beachten Sie, dass die mit [WA] gekennzeichneten Künstler grundsätzlich an allen Aufführungen beteiligt sind. Alternativbesetzungen werden explizit mit Datum genannt.
Chor und Extrachor des Theater Bonn
Statisterie des Theater Bonn
Beethoven Orchester Bonn
Musikalische Leitung: Hendrik Vestmann
Inszenierung: Jakob Peters-Messer
Spielleitung: Mark Daniel Hirsch
Bühnenbild und Licht: Guido Petzold
Kostüme: Sven Bindseil
Choreinstudierung: Marco Medved
Beleuchtungseinrichtung: Friedel Graß
Musikalische Assistenz: Thomas Wise
Musikalische Einstudierung: Christopher Arpin, Christopher Sprenger, Thomas Wise, Adam Szmidt
Inspizienz: Tilla Foljanty
Bühnenbildassistenz: Ansgar Baradoy
Kostümassistenz: Dieter Hauber
Leitung Statisterie: Hans-Jürgen Diekmann
Sprachcoach: Stefanie Wüst
Aufführungsdauer: 2 St., 30 Min. [eine Pause]

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2015年09月26日

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