Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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242. WDR現代音楽、フィルハーモニー最終回、1月29日

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ヴィッテンやアハト・ブリュッケンの音楽祭を除いてオケのWDR現代音楽のフィルハーモニーでの定期はこうシーズンが最後である。

今回もいつものように7時からの「解説」から行くが、今回もケルン近郊の3つのギムナジウムの学生による演奏が3団体、3曲演奏された。皆自分たちで作った楽譜のないほとんど即興みたいな音楽である。

1曲目は、「シュティムブルッフ」で4人でエレキギター、ピアノトロンボーン。偶然の即興に近く、エレキギターをコル・レニョ・トラットで弾かせ増幅させる数分の曲。ケルン市内の学校。

2曲目は、「インヴェクトウス」で声、竹のラッセル、シェーカー、コンタクト・マイク、鍋洗い機。みんな簡易打楽器で自然に音が出るもののみを増幅するのでほとんど電子音の数分間。ベルギッシュ・グラードバッハの学校。

3曲目の「パラノイア」4人でピアノ、メタルフォン、モノコード、打楽器、メガフォンと声による5人による演奏である。テレミンみたいな音の電子楽器。ピアノの内部奏法の数分間。レヴァクーゼン。
 
次に作曲家たちの解説。ドイツ語訳は時間が無いのでドイツ語ができるイギリス人のフォックスにも遠慮してもらって英語だけで訳さないで解説させる。レディース・ファーストでバングから。地元のスエーデンの街の風景らしい。何時もどこでもあるランダスケープはケージが始めたもの。2人目のフォックスはダルムシュタット以来久しぶりだ。名前が簡単で覚えやすいので印象の無い曲よりも名前ばかりが知られている。同じサウンドのランダスケープ。3人目はデンマーク人のアブラハムセン、WDRがビッテン以来この作曲家ばかりに偏って焦点を当てたのは昨日80代のデンマークの老巨匠がエルンスト・ジーメンス音楽賞を獲得したからではないとしても、今夜のテーマLuft・Aloneは左手のためのピアノ協奏曲はラベルや館野泉以降特に新しい事では無い。

本番はコンマスはウィーンフィルのコンマスに決まったブルーメンシャインが契約通り今シーズンまでケルン放送で弾くらしい。その解説には出て来なかったイタリアのファウスト・ロミテリ。イタリア人らしからぬ書法と感じるは必ずしも我々がベリオの書法ばっかり聴いているわけではないからであろう。弦楽に打楽器二人は普通でもシンセサイザー2人はちっと違和感。10分。

バングは普通の3管のオケだがオーボエファゴットが無い。意外と大胆に進行する。ピッチカートのトレモロは良く聴こえないが奏者もしゃべるのも良く聴こえない。コンバスは全部ソリに分割され別々の特殊奏法を与えられる新鮮な曲だが、これが街のランダスケープとして感じるのは異常。10分。

フォックスは二重協奏曲だがどう見ても楽譜は無いし楽器は何でもいいし何人でもいいらしい。一種のオープン楽器のスコアリング。同じラントシャフトは正確に記述された変化のない味気のないオケのパートだけか?トランペットは増幅しているらしくはっきり聴こえるが、打楽器の方は特殊奏法が多くとも増幅してないので良く聴こえない。自分でもすぐ両方できそうな簡単な即興音楽である。オケは何が来ようとあくまでもひたすら譜面通り演奏。15分。

後半がアブラハムセン。内部奏法もあるしピアノの下腹も叩くが一口で言ってリゲティの多楽章のピアノ協奏曲の再生産。16分。

最後はまたファウスト・ロミテリ。R・シュトラウスのアルプス交響曲から始まる今時のこらージは使い古されたと思うようなまたシンセサイザーも出てくる退屈な14分。


ここで指揮者のイラン・ヴォルコフはSWRでは数年前にドナウエッシンゲン音楽祭を突如キャンセルしたSWRには二度と呼んでもらえない永久追放の前科者である。急遽ネパールに行く寸前のルぺルト・フーバーを捕まえて代役にしてしのいだ「事件」がある。それでも2月にもアンサンブル・アンターコンテンポランと一緒にまたケルンに来る売れっ子であるが、ロシアで現代音楽を振るとすぐ音信不通になるような謎の指揮者である。若いので変な癖は付いてないがロシア人ではなくて小澤征爾のアシスタントをしてたユダヤ人である。

29.01.2016 Freitag 20:00 Uhr
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Musik der Zeit - Left, alone.
A. Tharaud, A. Dörner, P. Lovens, WDR Sinfonieorchester Köln, I. Volkov, M. Struck-Schloen: Abrahamsen, Bång, Fox, Romitelli
Kölner Philharmonie

Alexandre Tharaud Klavier
Axel Dörner Trompete
Paul Lovens Schlagzeug

WDR Sinfonieorchester Köln
Ilan Volkov Dirigent

Michael Struck-Schloen Moderation

Musik der Zeit: Left, alone

Christopher Fox
Topophony (2015)
für improvisierende Solisten und Orchester
Deutsche Erstaufführung

Fausto Romitelli
Flowing down too slow (2001)
für Streicher und Schlagzeug

Hans Abrahamsen
Left, alone (2014–15)
für Klavier linke Hand und Orchester
Kompositionsauftrag von WDR, Danish Radio Symphony Orchestra, Rotterdam Philharmonic Orchestra und City of Birmingham Symphony Orchestra
Uraufführung

Malin Bång
Avgår, pågår (2014)
für Orchester
Deutsche Erstaufführung

Fausto Romitelli
Audiodrome - Dead City Radio (2002–03)
für Orchester
19:00 Uhr, Konzertsaal : Einführung in das Konzert mit Christopher Fox, Hans Abrahamsen, Malin Bång und Michael Struck-Schloen


Website des Veranstalters:
Westdeutscher Rundfunk Köln

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2016年01月31日

3件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

前科者!

2016年01月31日 00時25分13秒

うさこ

はじめまして。
訪問ありがとうございました。

2016年02月10日 03時05分37秒

Shigeru Kan-no

ここはもっと書かないと盛り上がらないのでジャンジャン書いてください。よろしくー!

2016年02月11日 17時20分16秒

3件のコメント

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