272,　ケルンの「ファルスタッフ」11月10日：菅野茂（Shigeru Kan-no）さんのブログ：Muse クラシック音楽のコミュニティ

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272,　ケルンの「ファルスタッフ」11月10日

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272,　ケルンの「ファルスタッフ」11月10日

木曜日なので12時半からのプローベに行く。その日の夜の曲目のバルトークの第二ピアノ協奏曲や舞踊組曲だと思ったら、記念年でもないのにオケ・コンを出してくる。ハッピー・アワーで全席10ユーロのビール付きなので行きたいと思っていたらオペラのチケットをもう買ってしまったので行けないのが残念だ。

バルトークのオケ・コンは良く知っている。ウィーンでエスターライヒャーにレッスン受けて、その後ポンタリールでフランスの青少年オケを無理にフランス語でやったので長らく親しい。9分00秒、6分36秒、第三楽章割愛、4分55秒、9分24秒だが幾分速めと自分の耳には映る。

しかし木曜日なのであまり練習してないことがすぐわかる。ピチカートが休符読み違いで誰かが早めに出る。ティンパニも同じ問題が起こって出たり出なかったり。指揮者がヴァイオリン出身なので金管を放っておくのであまり鳴ることがない。弦ばかり優秀で忙しい。

夜のファルスタッフは中央にかなり狭い三角舞台、左にオケ、右にピロンプターとギターが陣取っている。全部見えるので全員燕尾服。初めから演技が始まっていて幕はない。オケが場所を広く取れるので普通の配置で前面に管と打楽器、5本のフル・コンバスは左。舞台の屋根はないのに金管が炸裂しても声は隠さない。弦が抑えすぎだが、その昔ヴェルディが指揮でレクイエムの客演しただけあって演奏は上手い。17分07秒、16分25秒で休憩無く第二幕に移っていく。

どういうわけかトロンボーンが5人に増強されていて始終割りっぱなしでも煩くはない。
1人はチンバッソとしてもトロンボーンの補強は珍しい。でもその一人・二人がなんか事故があったらしくて出入りして燕尾を脱いでワイシャッツで吹き始める。

歌手は世界最高ではなくとも皆満足の行けるレベルである。演技も普通の台本通りちゃんとテムズ川にファルスタッフを放り込む。ただし舞台の変化は余りなく意外と退屈であるが、歌手は各席の後ろまではみ出して歌う。21分12秒、17分57秒。

休みの後の舞台裏のホルンは中央のオケから編成する節約型。女性陣がファルスタッフに首吊り用の縄を与えるのが面白い演出。男声合唱のブツラブツラは耳のすぐ横10㎝。簡易打楽器音も加わる。

最後のフガートはオケと歌手の分離が良くぎて離れすぎているのでかなり流れないで切れる。フンブルクは全てのアインザッツは息を一緒に吸うのでみんな正確に確実に安心しては入れるが、あくまでもドイツ人でアクロバットの熱狂的ではなく最後まで冷静に終わる。そんなに速くないこだわりの17分51秒、30分22秒。

拍手しないですぐ出たが時間を読み違えて電車に乗り遅れ1時間待って、迎えの車が来ないので冷たい雨の中歩いて5㎞山道の坂を上がる羽目になった。付いたのは午前2時近く。

Giuseppe Verdi

Falstaff
Commedia lirica in drei Akten
Libretto von Arrigo Boito
nach William Shakespeares "Die lustigen Weiber von Windsor" und
Motiven aus "König Heinrich IV."
Musik von Giuseppe Verdi (1813 - 1901)
in italienischer Sprache mit deutschen Übertiteln
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Do /
Nov
StaatenHaus Saal 1 19:30 – 22:10 Vorstellung 12 € - 85 €
Inhalt
Lieber Boito,
solange man sich in der Welt der Ideen ergeht, lächelt einem alles zu, aber wenn man einen Fuß auf die Erde setzt, entstehen beim praktischen Handeln die Zweifel, das Verzagen. Habt Ihr beim Entwurf des »Falstaff« je an meine hohen Jahre gedacht? (…) – Und wenn ich der Schwäche nicht Herr würde?! …
Inszenierung
Mit dem Regisseur Dietrich W. Hilsdorf – ihm nach »My Fair Lady« und »Eugen Onegin« auch hier bewährt zur Seite: Bühnenbildner Dieter Richter und Kostümbildnerin Renate Schmitzer – und dem Dirigenten Will Humburg konnte für diese Neuproduktion ein Team gewonnen werden, wie es sich kompetenter im Verdi-Bereich kaum finden lässt.
»Tutto nel mondo è burla!« – »Alles auf Erden ist Spaß!«
(Alle, 3. Akt, 2. Bild)
Besetzung
Musikalische Leitung Will Humburg / Inszenierung Dietrich W. Hilsdorf / Bühne Dieter Richter / Kostüme Renate Schmitzer / Licht Andreas Grüter / Dramaturgie Tanja Fasching
Chorleitung
Andrew Ollivant
Sir John Falstaff
Lucio Gallo
Ford
Nicholas Pallesen
Fenton
Liparit Avetisyan
Dr. Cajus
Martin Koch
Bardolfo
Ralf Rachbauer
Pistola
Lucas Singer
Alice Ford
Natalie Karl
Nannetta
Maria Kublashvili / Emily Hindrichs
Meg Page
Adriana Bastidas Gamboa
Mrs. Quickly
Dalia Schaechter
Chor
Chor der Oper Köln
Orchester
Gürzenich-Orchester Köln

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