Shigeru Kan-noさん
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270. WDRの今シーズン最初の現代音楽定期、28.10.2016 Freitag 20:00 Uhr Musik der Zeit.
スター打楽器奏者のペーター・サドロが52歳で死んだ。ミュンヘン・フィル時代は大した奏者とは思ってなかったが、活動が派手でレパートリーが名もない現代曲ばかりなので素人には音楽家でも同業者でない限り何が良いのかさっぱりわからないし、ミュンヘン音大の教授に収まるまでにルーマニアで10万円で買ったと言われる博士号提出など大きな話題をさらった話題の人であった。バイロイトを経由しカラヤンが良く使ったカナダ人のヘルデン・テノールのジョン・ヴィッカースも90歳で死んだ。ちょっと声がバカ鳴りがするそんなに有名ではないがクレンペラーもヴェルディや「カルメン」でよく使い、カラヤンのワーグナーや「オテロ」・「フィデリオ」、他の指揮者の「ピーター・グライムス」のCDにはよく出てきた歌手であった。
何時もの様に7時から作曲者による解説。大したことを言う事は今まで全くないが出て来て自分の声で何か喋ってもらわないと作曲者と作品に対する興味が半減する何時もの決まり切った儀式。更にルール・トリエンナーレでオペラ、ギュツニッヒ・オケでクラリネット協奏曲の委嘱が入っているらしく、フランス人偏重と言われるケルンの態度ももうそろそろ飽きた。
過去の伝統の事について聞かれる。まあー、それぞれの世紀の様式はみんな違うが、ただフランスの伝統上バロック音楽だけはこのフランス人にとって弱いらしい。イギリスの様に自国の音楽でないのでバッハ以外は教えないのか?更に日本やインドネシアの伝統音楽に興味を持つ。しかし彼らがこれを基にした音楽を作ると、おかしな混合になってちっとも面白くないのは周知の通りである。
ここで現代音楽の基礎である新ウィーン楽派のベルクの話になる。青少年時代の教訓、構造や構成に興味があるらしい。更にそれに追加するのが西海岸に生まれたケージの発想のユニークさと「ヴォツェック」や「アルテンベルク歌曲集」に現れる印象主義的なテクニックはフランス音楽にも合う。ベルクは完全に個性派と称して止まないオペラの各心理的場面を称賛する。
ベリオの「シュマンVII」の場合はブーレーズの様に晩年に後で大編成に作り直した作品。何時もセクエンツァやシンフォニアばかり有名だが、やはりブーレーズと同じように晩年の作品の再評価が必要な時代に入ってきた。やはり彼の印象的な部分、直線的なストーリーがない、特にいろんな人生に時代の側面、作品のいろいろな断片にあこがれるらしく、特に最後の流れは理想郷らしい。しかしハーモニーとは感じていない。ここでもうすでに教科書的になったベリオの断片を流す。もう安心して聴ける時代になった。
次に自分の作品。打楽器にカナトコを用いたのは「風音」とのコントラストの為。オケをバッハの「マタイ受難曲」みたいに2つに分けたと言っている35分の作品。
開演まで時間があるのでロビーで新しく展示してあるアンギー・ヒースルとローランド・カイザーのパフォーマンスグループの膨大なプロジェクトの写真の展示を見る。白い猫が飛んだ、題目無し、私は動物のとこに行く、水の中の分離された室内、お前が知っているもの、金管を水の中で吹かせるバラは赤く気が変わりやすい、終わりへの雑談、ライン・ライン・ライン・赤く、別れと到着、療治、「1・1・1クリスマス人間椅子」は日本を抜く世界中を33回も展示、双子、家族と家の中、マカダム、ペーターコンヴィチュニーがもう芸術におけるセックスが猥褻かどうか議論する時代かと言った「と毛・と毛」、中国・中国・繋がり、ピック・ン・場所、街に着ていくドレス、水の中、ID/クラッシュ。
コンサートのテーマは「音と激怒」。この現代音楽定期は年に数回、1965年からもう50年以上も続けて来たらしい。ベリオの「道VII」は晩年らしく無駄がなくなり死んでからケージやフェルドマンと同じく巨匠化される。16型で4251、3310、Pf, Cel, Hfで打楽器がない。特に新しい技術は無いが、コンバスの同音の違ったポジションの音色の変化にこだわって事実曲も洗練されている16分かからなく14分ぐらい。
ベルクのペーター・アルテンベルクの絵葉書にかかれた歌曲集の意識下の音楽のムジークフェラインの初演は当時やはり殴り合いがあって数人が怪我して警察が来たらしいが今日のコンサートはそれはもうないだろうと笑いを誘う。ドイツ初演は1954年でケルンでハンス・ロスバウト指揮のWDRでやはりこういうことも誇りになっている。弦は16型のままで金管まで劇的に煩いのでウィーン国立歌劇場の歌手と言えども低音部なんかちっとも聴こえない。ここだけティンパニが3個出て来てグリッサンドまでする。各曲の間は休みなしの複縦線だが、ここでは十分に休みを取るので10分で終わるはずが11分02秒。
マヌリは2つに分けるのは弦と金管だけで残りは普通に並んでいる。木管は4管編成で16型をそのまま半分ずつ「マタイ」みたいに配置するが、金管は大きく6管を2つに、8661でチーバだけピアノと2のハープと同じく真ん中にし、ティンパニのない5人の打楽器は金属打楽器を中心とする。徳に無調でもなく繰り返しが多いので聴きやすい。メシアンの和音の連鎖も健在。35分とプログラムに記されたが、実際にかかったのはたった30分。
Kölner Philharmonie:Musik der Zeit
Laura Aikin Sopran
Lutz Koppetsch Altsaxophon
WDR Sinfonieorchester Köln
Brad Lubman Dirigent
Luciano Berio
Récit (Chemins VII) (1996)
für Altsaxophon und Orchester
Alban Berg
Fünf Orchester-Lieder nach Ansichtskartentexten von Peter Altenberg op. 4 (1912)
für Singstimme und Orchester
Altenberg-Lieder
Pause
Philippe Manoury
Sound and Fury (1999/2016)
für Orchester
Kompositionsauftrag des WDR
Uraufführung
Das Konzert im Radio: Donnerstag 03.11.2016, WDR 3, 20:05
19:00 Uhr, Konzertsaal : Einführung in das Konzert mit Philippe Manoury
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲