Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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299. 「アッティラ」、ボン、5月12日

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299. 「アッティラ」、ボン、5月12日

開演前にプログラム見ると「休みなし」と書いてある。全体が2時間かから無いし途中で帰るお客防止のために今回も終りまで閉じ込めるらしい。それでもヴェルディなので意外と客が入っていて満杯に近い。

この初期のオペラはヴェルディでもめったにやらない。自分もウィーンの国立歌劇場以外でやったのを見たことはない。当時はドレーゼ時代最初のシーズンでオペラのレパートリーを増やしまくってマゼール時代の年間30演目の反動で年間70曲超えてて大赤字を出した時代で、世界で一番多くのヴェルディをシーズン内で上演できる劇場で有名だった。今でもそうだが緊縮財政で年間40曲超えてるかどうか疑わしい。とにかくシーズン中は音楽祭が年中途切れないような状態だった。その中で「アッティラ」はその次の「マクベス」よりも劣る初期の駄作群の一つという意味で上演されたので舞台は古いしオケも歌手も舞台もやる気のない状態な記憶だけが残っている。

ボンの場合はオケのピットがコンサ―トの並びの様に管が正面に座っているので凄く音色的に偏らないので好感が持てる。イタリア式の指揮者の様に左から弦ばかり、右から管ばかりの音色は耳が片輪になりそうだ。昨日と同じく10型の弦だと思われ十分に霞むところは霞んでくれる。

4分遅れで始まる。ヴェルディの初期の駄作と言えどもその語法さえきちんと知っていれば、ベルリーニやドニゼッテイよりは聴きやすいし楽しめる。何時も恋愛事件は出て来るしそれに関連した殺人もあるし、何時ものヴェルディが作曲したがる典型的な台本である。

しかしコーラスの立上りは超えはすでに十分声だけは出ているがまだちょっと速度がボケていて指揮者の速いテンポについて行けない。ただでさえ大振りのフンブルクが更に大振りで指揮をする。しばらくして合唱にエンジンがかかり速いテンポについて行けるようになった。

東洋人のアッティラ役はドイツ人みたいな白人なのでかなり違和感がある。ウィーンは当時きちんとした中国風の辮髪で出たのでちゃんとした悪党役が様になったが。声もなんかドラトゥローグが声域だけでむちゃくちゃ振り分けたような意外と滑るような声で、ハンス・ザックスかダ―ラントの結婚話の世話役って感じである。

オスティナートの行進曲もヴェルディ独特の語法であり、「ナブッコ」や「マクベス」にもあるので出て来るとホッとする。ベートーヴェン・オケもWPみたいに手を抜くことなくしっかりとコンパクトに丁寧にまとめてある。十分に劇的だしバランスも良い。

黒人の女声のオダッペラはなんか「イル・トロヴァトーレ」のアズチェ―ナの様に勇ましいジプシーみたいな演技。33分。

次の幕も屋敷の中。衣装も同じ。しかし昨日の舞台とは180度転換してるのが日替わりオペラの楽しいところだ!テノールのカデンツァの後の終止和音のピッチが高すぎて安定性に欠けるが全体の緊張感はダレない。すぐ「トロヴァトーレ」と同じようなアリアが頻繁に続く。遠くから見ると中世の古風な装置だが、近くで見るとナチの軍隊の服装で、鉄砲、更にFoodの屋台、台車で聖職者を運ぶトごちゃまぜ。33分。

次の幕でもファスト・フード用のプラスチックのテーブルを残す。しかしアリアメロディーの力強い動かし方はまさにヴェルディそのもの。クライマックスで声を張り上げ過ぎるとピッチが上がるがオケの伴奏はそれでも丁寧にする。舞台上の2人のトランペットは少し吹くだけでそんなに活躍しない。たき火を上から砂を大量に落として消す。無伴奏の歌唱は後期のオペラに顕著になる特徴。テノール・パートの声はさすがにイタリア風にマッチしてる。良い歌手を揃えた。しかしバリトンはずっと世話役でポルタメントで甘い。黒人ソプラノがスピントまで劇的に行く。結婚の話は殴り合いをしている。23分。

終幕は最初アリアが重なって長く感じる。アッティラは首を斬られあっけなく死ぬ。16分。合計1時間45分で「サロメ」と同じ長さ。

韓国人のバイロイトで歌ってる韓国人の歌手にアッティラ・ユンと言う歌手がいるが本名ではなくて、ドイツ人にあだ名として付けられたのがそのまま芸名になったらしい。ここではアッティラと言う名は東洋人独特の名前として馬鹿の一つ覚えとして定着している。

菅野茂
ATTILA

29 Jan
18:00 H

05 Feb
18:00 H

11 Feb
19:30 H

19 Feb
18:00 H

19 Mrz
18:00 H

30 Mrz
19:30 H

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03 Jun
19:30 H

17 Jun
19:30 H

28 Jun
19:30 H
Opernhaus
Giuseppe Verdi
Dramma lirico in einem Prolog und drei Akten
Libretto von Temistocle Solera und Francesco Maria Piave
nach Attila, König der Hunnen
von Friedrich Ludwig Zacharias Werner
in italienischer Sprache mit deutschen Übertiteln
HINWEIS | Eine Stunde vor Aufführungsbeginn stehen im Foyer unsere ehrenamtlichen OPERNFÜHRER für Sie bereit und freuen sich auf Ihre Fragen zu Werk und Inszenierung.
Selbst Alt- und Großmeister Ulrich Schreiber fand in seinem fünfbändigen Opernführer für Fortgeschrittene auf den 120 Giuseppe Verdi gewidmeten Seiten für ATTILA nur einen Halbsatz. Einer der kundigsten unter den Opernfachleuten der Gegenwart, ohnedies dem frühen Verdi gegenüber eher kritisch positioniert, stand dem Phänomen eher ratlos gegenüber.
Der von Will Humburg initiierte Bonner Zyklus mit Frühwerken – bislang waren GIOVANNA D’ARCO und JÉRUSALEM zu erleben – geht mit ATTILA in die dritte Runde. Der vergleichsweise populäre Titel erweist sich dabei als trügerisch, denn das am 17. März 1846 am Teatro La Fenice in Venedig uraufgeführte Stück wird im deutschsprachigen Raum (nach der deutschsprachigen Erstaufführung 1854 in Stuttgart) doch durchaus seltener gespielt als die Opernführersituation glauben zu machen versucht. Literarische Grundlage ist das Drama Attila, König der Hunnen des deutschen Romantikers Zacharias Werner (des einzigen Autors dieser literarischen Epoche, der auf der Schauspielbühne nachhaltigere Erfolge zu erzielen vermochte). Der historische Hintergrund des Schauspiels ist der letzte, unverrichteter Dinge abgebrochene Kriegszug des großen Feldherren zur Einnahme des nördlichen Italien, der hier stofflich mit zwei Legenden verknüpft wird: einerseits der Flucht der Bewohner des udinesischen Aquileia auf die nordadriatischen Laguneninseln und der damit einhergehenden (mythischen) Gründung Venedigs, andererseits der für den Rückzug der Hunnen ausschlaggebenden Begegnung Attilas mit Papst Leo I., die hier als Bestätigung eines Traums in der direkt anschließenden Wirklichkeit geschildert wird.
Wie schon bei AIDA 2013/2014 werden in ATTILA wiederum Dietrich W. Hilsdorf und Will Humburg ihre schon andernorts erfolgreich erprobte gemeinsame Arbeit am Schaffen Giuseppe Verdis fortsetzen. Insbesondere angesichts eines vergleichsweise weniger vertrauten Werkes darf dieser neuerlichen Begegnung mit Spannung entgegengesehen werden.

Bei Kaffee und Kuchen weiß der Regisseur Interessantes, Anekdotisches und Hintergründiges über seine Theaterarbeit zu berichten. 
OPERNFOYER | Mi, 25. JAN 2017, 16 Uhr
Besetzung
Attila, König der Hunnen - Franz Hawlata
Ezio, Römischer Feldherr - Ivan Krutikov
Odabella, Tochter des Fürsten von Aquileia - Yannick-Muriel Noah
Foresto, Edelmann aus Aquileia - George Oniani
Uldino, junger Bretone, Sklave Attilas - Jonghoon You
Leo I., Bischof von Rom - Leonard Bernad
Chor / Extrachor
Beethoven Orchester Bonn
Musikalische Leitung: Will Humburg
Choreinstudierung: Marco Medved
Inszenierung: Dietrich W. Hilsdorf
Bühne: Dieter Richter
Kostüme: Renate Schmitzer
Licht: Thomas Roscher
Regieassistenz und Abendspielleitung: Christian Raschke
Musikalische Assistenz: Mike Millard
Hauptkorrepetitor: Miho Mach
Bühnenbildassistenz: Ansgar Baradoy
Kostümassistenz: Dieter Hauber, Anne Kathrin Holzky
Inspizienz: Karsten Sandleben
Regiehospitanz: Jonas Fitting
Sprachcoaching: Teresa Picasso-Menck
Aufführungsdauer: ca. 1 Std., 45 Min. Keine Pause.

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2017年05月13日

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このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

バーンスタインが彼の「ばらの騎士」を見てひれ伏したというイギリスの指揮者のジェフリー・テイトがイタリアのベルガモで死去。74歳。ホモでケルンのワーグナーのリングは最強の演奏だったね。

2017年06月04日 03時38分36秒

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