Shigeru Kan-noさん
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、9月21日
何時ものように1時間前のゲシュプレッヒ。今回も1回だけの定期だと思ってたが昨日ドルトムントでやってしまったらしい。
まず「真夏の夜の夢」から解説。5楽章の組曲版。今日演劇で演奏されることは無い。委嘱者などを話して次に行く。
ブリテンの『イルミナシオン』は英語読みではなくてフランス語読み。前年に亡命先のアメリカで書いて1940年の初演はソプラノだったが、後でホモの友人にも歌わせたくてテノール用でも許可している。アルトゥール・ランボーの詩だがそのまま乱暴な人生を紹介する。ここで第一の詩をヘンニガンとアムステルダム・シンフォニエッタの音例。何時もの繰り返しでちっと気になってしまうがそんなにひどくはない。第二の詩の朗読。アクセント付きに和音の変化が面白い。間奏曲、「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」を思わすハーモ二ーの運び第二の詩の朗読の録音を流す。地味だが狭いテクニックに最大の工夫を凝らす。ハープのようなピチカート。ここでペーター・シュライヤーがTVで歌詞の無い歌はただのバカな曲だと言うのが良くわかる。
ガードナーとBBCは最近ルトスワフスキーの管弦楽曲を全曲CDに録音したらしい。まず最初に我々のTVのZDFの音楽番組に使われているモティーフについて音を流して解説する。この曲はショスタコーヴィッチと同じように第一交響曲が演奏を拒否されてから射殺や党の宣伝などが巧みに入り込んだ政治的な影響があるらしい。1954年はスターリンの死後でショスタコーヴィッチに10番と兼ね合っている一方バルトークのオケコンの影響も強く受けている名作。冒頭はブラームスの1番と深刻な類似性がありチェロのテーマは民謡から来ているらしいが、少しもスラヴ民族のそれとは感じないからっと乾いた印象である。第二主題は抒情的。クラスターや鐘の音。第二楽章のカプリチオでヴァイオリンのトレモロがメンデルスゾーンの作品21に類似しているので奏者は多大な尊敬を持って弾くらしい。途中のトリオはハリウッドの映画音楽を思わせる。終楽章のパッサカリアはショスタコーヴィッチの8番の4楽章に接近する。相変わらず民族的旋律は出現しトッカータになる。最初の楽章の第二主題の活躍。金管のコラールとソロヴァイオリンの掛け合い。最後のカオス。ショスタコーヴィッチの交響曲レベルの価値がある曲と見た。
実演では序曲が大振りで合いにくい。12,10、8、6、4.オフックレイドの代わりにコントラファゴットを使用。スタッカートを変なテヌート、トレモロは一定ではないし、ホルンは安全圏で何時もクレシェンドで吹いてしまう。1回だけのコンサートはTVカメラでも撮り直して修正は難しい。ホルンの強奏はここでは珍しいが悪くない。金管は心理的に緊張を強いらなければならない。11分43秒。スケルツォ4分33秒。ノットウルノのホルンが見ないように5分42秒。間奏曲3分44秒。結婚行進曲のファンファーレは何時も楽屋にトランペット持ってきてるネルソンスのように金管奏者出身で無いと細く弱い4分35秒。
イルミナシオンは寒く暗く水っぽい音楽。ピチカートの安定性やハーモニックスはOP.10そのもの。和音の扱いは印象派に準ずるかそのものである。いろんな伴奏形の多様さ。ソロから増えてきてユニゾンのヴァイオリン群になる面白い増減法。構造系もOp. 10と「ピーター・グライムス」の「7つの海の間奏曲」を思わせる。10、8、6、4、3.波のように返す弓、いろんな伴奏形による短い曲の集まり。歌のヴィブラートが少し付きすぎ、頭の中で声が少しバカなり。23分42秒。
オケコンはトランペットとトロンボーンが4つずつなのがスコアを昔から所有していてもあまり気が付かなかった、バルトークよりも少し大きい16型。ZDFの音楽は始まって間もなく出て来る。6分50秒。第二楽章の軽さは本当にメンデルスゾーンのスケルツォに近い。スネア4個で音色を変化させるのが趣味が気持ち良い。5分50秒。終楽章は第一と第二楽章それぞれの3倍近い長さ。パッサカリアはどっちかと言うとショスタコよりもブリッテンの工夫をもっと凝らした『ピーター・グライムス』に似ている。15分07秒。
21.09.2018 Freitag 20:00 Uhr
Große Sinfonik – Ein Sommernachtstraum.
C. Landshamer, WDR Sinfonieorchester, E. Gardner: Britten, Lutosławski, Mendelssohn Bartholdy
Kölner Philharmonie
Christina Landshamer Sopran
WDR Sinfonieorchester
Edward Gardner Dirigent
Große Sinfonik – Ein Sommernachtstraum
Felix Mendelssohn Bartholdy
Musik zu "Ein Sommernachtstraum" op. 61 (1842–43)
für Solostimmen, Frauenchor und Orchester. Text von William Shakespeare in der Übersetzung von August Wilhelm von Schlegel
Orchestersuite
Benjamin Britten
Les Illuminations op. 18 (1939)
für hohe Stimme und Streichorchester. Text von Arthur Rimbaud
Pause
Witold Lutosławski
Konzert für Orchester (1950–54)
Das Konzert im Radio: Freitag, 5.10.2018, 20.04 Uhr
Live im Videostream auf wdr-sinfonieorchester.de
19:00 Uhr, Konzertsaal : Einführung in das Konzert
Website des Veranstalters:
Westdeutscher Rundfunk Köln
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲