Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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368. サルトルの「汚れた手」2月5日、

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Die schmutzigen Hände

今回は珍しくクロークの飴が用意してあった。音楽劇じゃないのであまり聴こえないということはないがそれでも気が利いている。客がどんどん入ってきてチケットが完売らしい。7分遅れで始まる。まずは長いタイプライターの音、会場の証明に明るいまま。演出かどうか知らないが聴衆が全員完全に入るまで待っているように思える。

去年見た「ロメオとジュリエット」のような透明の舞台。後ろに映画用のスクリーンが2つ。最近はどの演劇にも使う。実際は別なフィルムを上演するのではなくて、今演技してる役者を大きく対照的に映すだけ。単に大きく見せてくれるので役者の表情が良くわかる。カメラが舞台の中央にあっていろいろとどこをどれだけ映すか操作できる。左側がオリジナルのスクリーン、右側が左右逆の対称スクリーン。

全体の筋は共産党内部のいざこざ。どんな政党にも問題が起こることを共産党にも当てはめて問題意識を持つサルトルの掘りは深いので共産圏でもこの作品は上演不可能であろう。党内の問題について議論。共産党と当時よく頻発した爆弾・銃撃テロの問題。共産党自身の矛盾話。

やがて手下の2人の党員が入ってきて部屋の寝台検査をシブラジャーを発見する。英国のジョージ・オーウエルの映画「1984年」のような筋行き。サウジ・アラビアの宗教警察のようにふるまう家宅捜査。それで何もないことをシェフに電話で話して来てもらいもう一度点検。事前に部隊の外に貼ってあったように効果音が非常に煩い。やがてリヴォルバーを発見して騒動となる。一旦男を撃って殺すがそうじゃないとオルガに言って時間を少し戻し話の筋を変える。

同じ男女の主人公がもう一組現れ影武者のように付きまというのは昔シュトットガルトでやったモーツァルトの「後宮からの誘拐」の演出法に似ている。また煩い効果音で爆発の様子。党シェフの影武者も出てきて話はますます混乱させパルタイシェフを撃つが、また話を少し前に戻して筋を変える。声のライブとそのライブエレクトローニック。映像の方はライブを止めて別のあらかじめ撮られた殺しの映画を投下。

シェフは女にほだされてキスするが男に見つかって自分の手は汚れていると告白して殺される寸前で幕となる。1時間55分。

帰りの電車の中で演劇でも知り合い隣り合ったドイツ人と議論。日本の能や歌舞伎に比べでどうのこうのと欧米人にとっては深刻ではなく火星人のお笑いに見えるらしい。気難しそうな大哲学者サルトルの共産主義作品にしてはきわめて理解しやすい戯曲などは音楽のノーノ作品を思い出させた。
von Jean-Paul Sartre
Nächste Vorstellung05.02.
Wie viel Pragmatismus braucht es, um Veränderungen herbeizuführen? Ist es möglich, an die Macht zu kommen, ohne sich die Hände schmutzig zu machen? Und gibt es eine politische Tat, die rein ist von persönlichen Motiven? Der junge Intellektuelle Hugo will endgültig mit seiner bürgerlichen Herkunft brechen und stellt sich in den Dienst des revolutionären Flügels der kommunistischen Partei. Er bekommt den Auftrag, den Parteifunktionär Hoederer zu töten, der für einen pragmatischen Kurs steht und ein Bündnis mit den bürgerlichen und nationalistischen Kräften im Land anstrebt. Hugo gibt sich als Sekretär aus und zieht gemeinsam mit seiner Frau Jessica in Hoederers gut bewachtes Haus. Doch die Begegnung mit dem charismatischen und selbstgewissen Hoederer lässt Hugo den Mord immer weiter hinauszögern. Als auch Hoederer und Jessica sich näher kommen, vermischen sich politische und persönliche Motive.

Jean-Paul Sartres Schauspiel, uraufgeführt 1948, ist ein spannungsgeladener Politthriller und gleichzeitig eine kluge Reflexion über die Zusammenhänge von Macht und Moral, Freiheit und Verantwortung.

Besetzung
Hoederer
Martin Reinke
Hugo
Nikolaus Benda
Olga
Katharina Schmalenberg
Jessica
Sophia Burtscher
Louis, Slick, Karsky
Benjamin Höppner
Der Prinz, Georges
Johannes Benecke
 
Regie
Bastian Kraft
Bühne
Wolfgang Menardi
Kostüme
Inga Timm
Video
Jonas Link
Musik
Fabian Ristau
Licht
Michael Gööck
Dramaturgie
Sibylle Dudek

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2019年02月07日

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