Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

Museでクラシック音楽を通じて素敵な出会いを

Password


次回から自動的にログインする。

« 202304月 »

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

月別ブログ(日記)一覧

202411

202407

202405

202403

202402

202312

K-436. ジョルダーノの「シベリア」SIBIRIEN ボン、3月31日

前の日記(ブログ)                         次の日記(ブログ)

K-436. ジョルダーノの「シベリア」SIBIRIEN ボン、3月31日

ウンベルト・ジョルダーノの代表作「アンドレア・シェニエ」はウィーンで40年前2回見たがこの人がこれしか残らなかった理由がまざまざと見えて来て、そのつまらなさに飽きてしまいその後はフォルクス・オーパーや演劇ばかりに通っていった前科がある。

それから40年後「シベリア」と言うメロ・ドラマ専門のイタリアオペラの題材にとっては到底ふさわしくないオペラがボンで発掘されて出てきた。

ちょっと趣向が変わってアカペラのコーラスから始まるのはちょっと「カヴァレリア・ルスティカーナ」の始まり方と似ている。まずイタリアの教会の白黒の映像を投入、次にサンクト・ペテルブルクに移る。歌手が本物のベル・カントで歌える主役の黒人を除いてはカールスルーエ・オペラのように予算の関係であり合わせて配役しているのがよくわかる。何時ものように後で声が斑なく出るのに出演前の準備の歌いこみが足りないので声に違和感がある。GMDか誰かが言ってやらなければならないがこのケルン・オペラにはない悪習は伝統的にボンで引き継がれている。

我々は「ボリス・ゴドゥノフ」や「エフゲニー・オネーギン」、「ムツェンスク群のマクベス夫人」等を知っているので真のロシア・オペラとはどういうものか知っている。プッチーニの異国趣味オペラ群はその情緒に上手く配慮して同化した傑作群だらけである。「蝶々夫人」が今も昔も世界で唯一有名な日本オペラであるのはそのためである。しかしこれを怠るとマスカーニの「イリス」の接吻のシーンのように失敗することは目に見えている。この「シベリア」はプッチーニ時代と同時期に作曲されたらしくオーケストレーションが非常に色彩的であるが、しかし印象派的手法としてはプッチーニが「マノン・レスコー」ですでに使っていたのに対してロマン派の範囲にとどまっている分新鮮味には欠けている。

余り研究してない台本にも問題があってロシア風なコミックがないので真剣なメロドラマだけに終始している。しかし字幕が左側のドイツ語と右側の英語の両方で出て来るのには感心した。旋律の回しに関しては非常に「ラ・ボエーム」を思い起こさせオーケストレーションと一体になっている。ただ何時も乏しいのは異国情緒、これを演出だけでもイタリア国内のメロドラマに読み替えたら成功しただろうにと思われる。第一幕のクライマックスは「西部の娘」の作り方を思わせた。30分。

休みなしで間奏曲と映画の映像。ロシアのシベリア鉄道の列車の中。ロシアを舞台としたイタリア風音楽のミスマッチ。30分。

3管編成だが弦は12,10,8,6,4.第三幕は映画なしで始まる。以外とロシアの校訂参加やあ旧国歌などロシア風の旋律は投入されているが、その臭さは十分に表出されていない。だが数人の東洋人の出演はシベリアらしさに少し加担している。黒人はさすがにモスクワの首都では多くなったらしいがシベリアの地方ではまだまだであろう。15分で間奏曲でまた映像。鐘はロシア正教会のそれではなくて旋律をなぞる「修道女アンジェリカ」から来たもの。更にバラライカ風の間奏と映画。45分。

SIBERIA
Umberto Giordano (1867 – 1948)
Tragödie in drei Akten
Libretto von Luigi Illica
–In italienischer Sprache–
Koproduktion mit den Bregenzer Festspielen
ca. 135 Minuten  Eine Pause
Es ist eine ungeheure Liebestat, wenn Stephana ihr Leben als Kurtisane im eleganten Stadtpalais in St. Petersburg aufgibt, um ihrer wahren Liebe Vassili ins sibirische Straflager zu folgen. Dort, in der Verbannung, wandelt sich Stephana zur unerschütterlichen Heldin.
Die effektvolle und dichte Handlung, die lebendige Emotionalität der Figuren und den imposanten Chor zeichnet Umberto Giordano in seiner italienischen Oper SIBIRIEN (SIBERIA) im Stil des Verismo. Leidenschaftliche Ausbrüche gipfeln in der erotischen Ekstase des Liebespaares und bestechen durch Wahrhaftigkeit der Gefühle, vertieft durch nahezu filmische Rückblenden. Faszinierende russische Klänge von der Zarenhymne bis zum volkstümlichen Lied der Wolga-Schlepper sind in die packende Musik eingebettet.
Trotz des Lokalkolorits bedeutet SIBIRIEN für Giordano, den Komponisten von ANDREA CHENIER und FEDORA, ein allgemein gültiges, menschliches Drama: »Die Liebe und der Schmerz besitzen keine Nationalität«. Als Mitglied der »Giovane Scuola«, der Jungen Schule, wendet sich Giordano gegen Giuseppe Verdis Omnipräsenz in den Spielplänen, befeuert den Realismus auf der Opernbühne und orientiert sich an Richard Wagner und Jules Massenet. SIBERIA wurde 1903 an der Mailänder Scala anstelle von Giacomo Puccinis verschobener MADAMA BUTTERFLY uraufgeführt.
Ein junger Künstler aus Moskau bringt das mitreißende Werk auf die Bonner Opernbühne: Der international aufstrebende Regisseur Vasily Barkhatov stellt sich mit diesem Werk dem hiesigen Publikum vor.
Trailer
BESETZUNG
Stephana Yannick-Muriel Noah
Nikona Susanne Blattert
La fanciulla Clarry Bartha
Vassili George Oniani
Gleby Giorgos Kanaris
Il principe Alexis Santiago Sánchez
Ivan (Hausmeister) / Il Cosacco Johannes Mertes
Il banchiere Miskinsky / Invalido Michael Krinner
Walinoff / Governatore Martin Tzonev
Der Hauptmann / Der Aufseher Juhwan Cho
Chor Chor des Theater Bonn
Orchester Beethoven Orchester Bonn
Musikalische Leitung Daniel Johannes Mayr
Inszenierung Vasily Barkhatov
Bühne Christian Schmidt
Kostüme Nicole von Graevenitz
Licht Alexander Sivaev
Choreinstudierung Marco Medved
Regieassistenz Juana Inés Cano Restrepo
Regieassistenz und Abendspielleitung Yaroslavia Kalesidis
Alma Gentile
Musikalische Assistenz Elia Tagliavia
Musikalische Assistenz Chor Joonhee Lee
Studienleitung Pauli Jämsä
Korrepetition Igor Horvat
Pauli Jämsä
Miho Mach
Bühnenbildassistenz Ansgar Baradoy
Kostümassistenz Djamilja Brandt
Nury Stefanie Willig
Kostümhospitanz Irini Askitas
Inspizienz Barbara Schröder

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2023年04月01日

トラックバック

このブログのトラックバック Ping-URL :
http://www.c-music.jp/tbblog.php?id=16638


登録して素敵な出会いを見つけよう!

Museカテゴリー

フリーワード検索

新規ブログ(日記)

演奏会に
行った。

私の鑑賞記です。日時:11月・・・(平行五度好きさん)


アトリエ
アルファ

横浜にある木管楽器店です。他・・・(星のジュウザさん)


K-454。
武蔵野音
楽大学管
・・・

約40年ぶり以上にこの音楽大・・・(Shigeru Kan-noさん)


新規会員

Mariaさ

オーストリア ザルツブルクと・・・


ききちゃ
んさん

 こんにちは。クラシック音楽・・・


みかんさ

こんにちは。周りにクラシック・・・


公開マイスペース

アトリエ
アルファ

横浜にある木管楽器専門店です・・・(星のジュウザさん)


初めまし
て。(足
跡帳)

ご挨拶代わりに私のシンフォニ・・・(平行五度好きさん)


第4回 
日本クラ
シック音
楽祭・・・

只今11月24日(日曜日)の・・・(Mariaさん)