Shigeru Kan-noさん
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448.東京の音楽大学オーケストラ・フェステイヴァル、最終日、東邦音楽大学と国立音楽大学、12月17日東京芸術劇場
1.東邦音楽大学、指揮:大友直人
各交響曲の前にファンファーレを学生に作曲させて演奏してるらしい。編成は4431後続の交響曲にはないチューバが入っている。所詮限界があって余り限られた素材で徹底的に展開したとはいいがたい習作。「ラ・ペリ」のような様式ではあるが、かなりそれを意識して書かれた。金はかかろうともも学生オーケストラが常設であるのは音楽大学としては極めて健全な教育をしていると思う。尚美では音楽がすぐに儲かるポピュラー思考にしているため、未だに常設と言えるようなオーケストラが無いのは不健全な教育機関と言える。
ブラームスの1番は最近よく聴かされる自分にとってはトラウマが濃い作品ではある。管と弦が溶け込みすぎていて区別がつかない。第一ヴァイオリンがかなり沈黙して主導権を取ってるとは言えない。和音を吹く木管楽器はもっと抑えなければならない。展示部は繰り返す。16分53秒。第二楽章は行進曲風にちょっと速め。8分45秒。第三楽章は木管が出すぎ。4分50秒。フィナーレにキズはなくはないがアマオケよりもずっと少なくなってる。金管を通す力が少し不足。意外と平面的になる。17分00秒。
後半の国立音楽大学は豊富な学生と高価な楽器のオーケストラを携えてやってきた。ファンファーレは2231で少し小さくそれもマーチの性格が強い。藤岡幸夫の指揮は最初のコンバスとチェロが大きく出る。即興で作られたのだがここまでこの学区を丁寧になぞられるとこの交響曲の傑作感が増す。トランペットだけ倍管で6本。テンポの変化は緩い。24分35秒。上手くやっているのだが流行の固い撥はそんなに要らない。トランペットは勝手に走ってはいけない。4分28秒。次の単純な楽章は12分26秒。フィナーレの序奏はやはり強く出るが悪くはない。アレグロの対旋律は強調されるが程よい解釈。12分43秒。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲