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K-449. オーケストラ ダ・スビーダニヤ 

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長田雅人 2024年2月12日、東京芸術劇場


ダ・スビダーニヤは序曲に作品96を入れる。スコアは40年前近くブダペストで手に入れたがチェリヨムスキーに序曲はなく序奏のみなので序曲としては使えない。弦が薄いので大量にいるのはわかるがまだまだ薄い。レニングラードにも使えるバンダが後から出てくる。6分8秒。もっと早いずるいテンポがロシアのテンポ。

オペレッタのマスクバ・チェリヨムスキー組曲。実際の上演は見たことがない。しかし気になる異常な楽曲が数曲隠されているがもはや異常でなく当たり前に聴こえる。弦は薄いまま。サキソホーンが入っている。3分45秒、7分30秒、6分00秒、13分06秒。

レニングラード交響曲は最後に聴いたのがアロノヴィッチ指揮のシュトゥットガルト放送響のGPである。ハープの山畑さんがフィナーレの運命の動機による序奏の入り方について聞いてきた。不規則なので指揮を見ていないとわからない。その夜すぐにラジオで放送されたボレロの後半の楽譜に記されていないテンポの変化が非常に今ロシア的だった。音程が合わない。今戦争で無くなりつつある。

どうしても木管があいまいに聴こえ弦や金管とのバランスも良くない。ボレロ変奏曲のアロノヴィッチ的ずるいテンポの変化は見られたが打楽器の安定度はまだ出来上がってない。弦は未だに霞んでおり表面に出てくるのはまれである。日本でやるショスターコーヴィッチは。欧米のバッハやベートーヴェンを経由しない、要するに学んでいないので知的よりも感情的な表現が多い。27分10秒。

第二楽章は高原にて、12分05秒。

アタッカで第三楽章のコラールは低音弦とのバランスが良くないので聴こえない。19分07秒。

更にアタッカで終曲。木管や弦とのバランス。コーダは伸びすぎて遅すぎる。20分28秒。

以外に新交響楽団のような知名度に対しては水準が今一つ。各大学オケOBの寄せ集めとなってるが、日本の大学オケの水準はその偏差値に比例しているのに対して、こういう寄せ集めはバラツキが大きいせいであろう。しかし社会人になってからのこういう活動は立派なものである。ロシア物も幅を広げてプロコフィエフの2・3・4番、グリエールの1・2・3番、もちろんショスタコーヴィッチの14番も視野に入るのは時間の問題としておこう。

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2024年02月12日

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