まおさん
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よく「いっぱい食べないと、・・・(小原 なお美さん)
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https://www.fs・・・(小原 なお美さん)
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友人と行くつもりのコンサート・・・(nyankoさん)
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ピアノ20年ほど習ってました・・・
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自分では楽器は演奏でません。・・・
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ユウさん
はじめましてユウです。ピアノ・・・
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【来日4
0周年記
念】ミシ
ェル・・・
現代フランスを代表する巨匠ピ・・・(Ito_orcさん)
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シャルル
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墓参り
令和5年2月20日にシャル・・・(歌の翼さん)
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アトリエ
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横浜にある木管楽器専門店です・・・(星のジュウザさん)
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先日、ソプラノ歌手の矢野裕紀子さんのリサイタルへ行って参りました。
矢野裕紀子さんとは、ブログで知り合い仲良くなり、今では大好きなお友達です。リサイタルをするというお話を伺い、絶対に行こう!と決意しておりました。日程が分かった時に真っ先にスケジュールに書き込みました(笑)
そして念願の生歌!!リサイタルを間近(前から2列目)に見て、大変感動を致しました。その一言に尽きる。声を聴くには、後ろの席の方が良かったのだと思うのですが、どうしても近くで拝見したかったのです。
近くの席はすごい!!袖から出てくる瞬間、舞台中央まで歩いてくる間、中央に立ってお客様に向かい合ったとき、歌っているとき、歌い終わったとき、次の曲に移るとき、袖に戻るとき、それぞれの大切な瞬間を全て目で見て、呼吸を感じ、相手の感情がバッチリ伝わるのです。
ジョイント・コンサートとは全く違う空気を感じました。
これは、責任の重さの差なのかも。一人でコンサートということは、他の誰にもその日の会の演奏責任がないんです。自分だけ!(伴奏者もか)ジョイントならば、他の歌手さんとご一緒すれば、自分の気持の負担も軽くなるし、演奏も10〜20分で終わるし、何より大人数で空気を作っていくので、団体作業なんです。(もちろん大変なことではあります)
ところがソロコンサートというのはそうはいかない。最初から最後まで全部自分。
そのプレッシャーといったら大変なものです。自分もよく懲りずに何度もやってるなぁと思います。まぁ、反省しか残らないですが。
私の場合は、「このまま消えたい」と思うくらい凹みます。ソロでもジョイントでも必ず凹みます。ソロのがデカイです。1週間は凹んで悔やんだり、申し訳なくなったり、恥ずかしくなったり、全てのネガティブな感情に襲われて日々過ごします。それを乗り越えて、一つずつ何かが切り拓かれていくようにも思いますが。
今回の矢野裕紀子さんの舞台を観て、ソロコンサートとは、その演奏家の人生全てなんだなと思いました。演奏だけじゃないんです。演奏がよければいいわけじゃない。先に述べた一つ一つの瞬間で、どうなのか。これが会場の全体の空気を作り、感動を生み出すんだと思います。それはまさに演奏家の内面的なものが丸見えになり左右する。
裕紀子さんという方の人間性の素晴らしさ、もちろん、演奏家としての実力もあります。この全てがしっかりとコラボレートしてあのような感動のステージを作り上げたんだと確信しています。
同じ曲、同じような実力だったら、最後には「人間力」で差が出るんだと思います。生の舞台はCDではないから、「全て」が見えてしまいます。その演奏家の性格や、歩んできた道、人生そのものが出てしまいます。
ソロコンサートを開催するというのは大変なことですが、できることなら演奏家の方はソロコンサートを経験していかれるといいように思います。一人仕事の辛さ、苦労、そういったことが団体での演奏にすごく生かされるように思います。
今回、改めて「矢野裕紀子」という歌手の素晴らしさを実感し、益々友人としても、ファンとしても応援していきたいと強く感じました。第二回目のリサイタルを心より楽しみにしています。
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