まおさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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borderless

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他のサイト内で、去年だか一昨年くらいにこんな質問がありました。

声楽家って、いつどのタイミングで名乗ればいいの?」

ということでした。その方は、音大を出ていない主婦ですが、素晴らしい歌声の持ち主で、大変な勉強家。本サイト内でも挙げられましたが「線引き」の質問でした。

私の回答は、「心構え!」の一言。(いや、実際にはもっと色々言いましたけれど、最終的にはソレかなと。)

音大を出ておらず、活動されている方は同じ質問を受けてきているかもしれません。

「どちらの音大?」と。

日本では、「音大卒=プロ」、「それ以外=アマチュア」という考え方が根強いです。ですから私はアマチュアになるわけですね。ご趣味で声楽、素敵ねー的なね。

この主婦の方もそうですが、他の会でも本当にプロと全く変わらない。確かな音程、確かなテンポ、そして態度も堂々としていましたし、本当に素晴らしい演奏をする方がいました。

実はある演奏会で、プロ・アマを1つの演奏会でくくって開催したことがあります。これは、私の中の勝手な思いが強かったのですが、自称アマチュア、自称プロであろうと、同じ音楽であり、同じ演奏家であるわけで。

ところが、こんな苦情を受けました。

「アマチュアが出るのにお金を取るべきじゃない!お金を払ってくるんだから、それなりの期待を持ってくるのが当然だ!最後にプロ(某歌劇団)が出たからいいってもんじゃない!これは演奏家目線であって、完全にお客を無視した演奏会だ!」

正直、私はショックでした。ちなみに、この「アマチュア」というくくりの中でも、上記に挙げた本当にお上手な方がいたのです。(ぶっちゃけ、その辺の自称プロより上手いです)

この時に演奏会開催ということの難しさを感じました。

演奏家側の思いと、主催側の思いと、聴き手側の思いが違う。

確かに、考えてみればそうなのかもしれない。

エステに行くことを想像してみた。エステに対して期待することが色々あります。技術、安らぎの空間、設備などなど。もしも、エステティシャン(エステティシャンに国家資格はない)が、技術がなく、痛いだけで気持ちよくなかったらどうだろう?と。お金と時間を使ったのにって多分怒りますよね。

そういうことなのか?そういう意味合いなのか??この苦情のことで色々考えました。「音楽祭」ということでどんな部門、どんな楽器があったって面白いじゃないか、というのは私のエゴだったのかと。

ただ、中には「色々な演奏が聴けて面白かった」というご意見、「アマチュアの人の演奏はすごく素直で一生懸命でいい。プロはすごいテクニックで素晴らしい。」という意見も頂きました。これらの言葉が救いでした。

そういうプラスの意見を聞くと、あながち私の目指したものって間違いではなかったのか?とも思います。

まぁ、お客様はやはりお金を払って来てくださっているので、色々な思いがあるとは思うのです。その中でもうまくバランスを取りながら、自分のやりたいようにやってみようと思います。

出演者の中には「プロの方と共演するなんて緊張します!」「チケット代をもらって演奏するのが初めてなのでいままでより多くレッスンに通いました」という自称アマチュアの方もいました。プロ側からはその辺伺っていなかったので、どう思われたのか今度聞いてみたいと思っていますが。

来年にはまたAJIAAで音楽フェスティバルとして、一つの演奏会で誰でも出れるものを作りたい。そう考えています。

Borderless Music Festival

そんな言葉がふと思い浮かびました。早速企画を始めよう!思い立ったが吉日っっ!!!

ありがとう!あみーなさん!

 オペラ∩声楽曲 ソプラノ ピアノ ソプラノ テノール・カウンターテナー


日付:2012年07月11日

5件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

まおさん

コメントありがとうございます。
あまり内情を知らないで変な事を言ってしまいすみませんでした。。

実のところ、音大卒、学歴はそこまで重要でないと思います。
もちろんピアノや楽典、その他教養に関しては色々でてきますが、ある程度は独学で可能です。
特に声楽は音大出てない人多いです。
ピアノ等は特殊ですが。

以前習っていた先生(二○会の会員)の同門の生徒さんでも、オペラスタジオに一発で合格できるプロ顔負けの方が何人かいました。
(もちろん音大卒でなく、普段はメガバンクに勤めるようなサラリーマンやOL主婦さんです)

お金の定義で言えば、CDやコンサート活動で全て食べていける歌手、例えばお墓の人とか○藤しのぶさん、○麻季さんくらいじゃないでしょうか?

うちの師匠も新国○歌劇場にいますが、舞台でいくら役はついても舞台以外の学校の指導等の仕事がほとんどです。
その他の方はプロで海外の歌劇場で活躍していたり、、ではないでしょうか?
(例えばドイツの藤村美穂子さん)

留学帰りや院卒の友人も、今はフリーター同然の生活です。

現在のまおさんのバイタリティ溢れる活動,
大変素晴らしいと思います。
自身に華も強い個性もあるし(これは歌い手には重要です)、努力家で向上心に大変溢れておられるという全て兼ね備えた方だと尊敬しております。

私は才も華もありませんが、思い切りの良さと、気合だけで夢の実現に向けて多くの人を巻き込み?成果を出して生きたいと考えています。
また今後ともよろしくおねがいします。

2012年07月11日 16時08分58秒

まお

いやいやいや、実は私も、このブログで書いた内容を公開するかどうか悩んでたんです。

まるで会が成功しなかったかのような、誰かが酷い演奏したみたいに誤解されたくないと思って、あえて活動報告に書かず、隠してました。

私自身が色々な方からどう言われようと、それはネタ(笑)なので公表しちゃいますが、他の方のいた話だったので。

でも、私がそういう話をブログでしなかったためにこちらこそおかしな言い方をして、あみーなさんはじめ、多くの方に不快な思いをさせたのです。

また、あみーなさんの仰った内容は、「そうなのよね!」と言いたくなる内容だったのでついに黒いネタをもらしました。

学歴、ホントに関係ないですよね。知識の差であり技術は関係ない。自称アマチュアの知り合いの方が自称プロよりよほど歌えてます。

音楽だけで食っていきたいと思わない私がいるので(笑)一生ある意味アマチュアかもしれません(笑)

2012年07月11日 18時36分27秒

“Borderless”って良い言葉ですよねー、グッと来ました^^

まおさんの記事、そして、あみーなさんとのやり取りを拝見しまして、私もひとつ意見を述べてみたくなりました。一人の聴衆であり愛好家として。

私はアマチュアの方の演奏会が有料であったとしても、正直、プロの方の演奏会に向かうほどの期待は抱いていません。(値段はひとまず差し置いて)
でもひとつ言いたいのは、良い意味で期待を裏切って欲しいといつも思っています。
だから訪問する前には、どちらも同じようにドキドキします。そして、お金を払うことに対しても同志へのカンパという気持ちが強くあります。

その上で、良い演奏だったと感じられたら、それを素直に受け止めたいですね。

一方、プロの方には何を一番期待するかと言うと、
もちろん、感動するほどの素晴らしい演奏を期待はしますが、
それ以上に、その演奏者でなければ出せない世界を表現して欲しいと思っています。

それが「線引き」であると思われてしまえばそれまでですが、プロにしてもアマチュアにしても、
お金を払うことについては、その演奏者の方の努力や音楽への愛情に対する敬意であると私は考えています。

2012年07月11日 20時45分19秒

まお

analog_maさん

コメントありがとうございました。

聴衆の全てがanalog_maさんのような思いでいてくれたらいいのに・・・と、思ってしまいました。

そのような姿勢で演奏を聴いて頂けるというのは私たち演奏家にとって本当にありがたいお話です。

そんな風に思ってくださる方に聴いていただけたら幸せすぎる〜〜〜!

本当、「敬意」って素晴らしい言葉ですね!

2012年07月12日 00時05分08秒

Maria

色々と感じる事があってコメントします。
プロとアマチュアの違いって、ないようである、と思っています。でもボーダーがどこかと言われると難しいです。
強いて言うと、「夢」と「責任」だと思っています。

まず、アマチュアでも有料の演奏会ってあって良いと思います。同じ愛好家として、そんな機会は滅多にない事で貴重な体験ですし、そして有料ならではの緊張感があると思うからです。

反対に、無料のプロの方の演奏会も中にはありますが、アマチュアとの違いは「夢」なのだと思います。どれだけ聴衆の方に夢を与えられるか、それはテクニックかもしれないし、立っているだけでも感じられるオーラや沢山の舞台を踏んでいるからこそ、という経験値かもしれない。他の誰にも出来ない何かがあるから、それが夢のように映るのでは、と思うのです。

プロとアマチュアの演奏会、って素晴らしい事だと思います。演奏会からお互いに何かを学ぶこともあるのでは…プロもアマチュアも常に何かを学ぶという点では一致していると思うので。

舞台に立つ重み、それはプロもアマチュアも重いのだと思います。だけれど、1円でもお金を頂く、ということの責任が芸術性を磨いていくのでは…と思います。

2012年07月12日 12時04分28秒

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