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R.シュトラウス:アルプス交響曲 名盤:曲の分割による解析表情とテンポの変化解析、指揮者の解釈 5
4. 6人の指揮者の解釈と表現の特徴
4.4 ティーレマン
ウィーンpo、録音:2000年10月、解析表情数:44
クリスティアン・ティーレマン(1959年4月1日-現役)は、ドイツ出身の指揮者。現役指揮者として最も注目されている指揮者の中に必ず入っている。ベルリン・ドイツ・オペラ、ミュンヘンpo、SKドレスデンのシェフの他、ウィーンフィルやベルリンフィルなどの客演等広範囲に活躍している。ここで取り上げたR.シュトラウスの曲は主要レパートリーにあげられる。
ティーレマンの特徴(図4-1〜4)
序奏-第1部:
夜の静寂から日の出の力強い動きを強調するように表現。登り道に入ると、特に分厚い低弦にアルプスへの登山者の強い意気込みが伝わる。繁みでは戸惑う情感を高揚により表現。抒情的旋律は心理状態をじっくりと表情豊かに表現している。滝は、テンポを落とし、大きくかつ煌びやかに表現。草原ではテンポを速めて歩み、牧場では、テンポを落とし長閑さを強調するが、その後は先を急ぐように歩む。
道に迷うは、テンポdown、戸惑いの状況を明確に表現。氷河ではややテンポup、圧倒されて力強い高揚感も加わる。危険な瞬間は、さらにテンポupし、危機感を高揚した表現で強調。回避はテンポを落として安堵の情感表現。ここ迄、アルプスの自然は、日の出・岩壁・滝・氷河の強奏部は力強く表現、その他はあまり目立たない。登山者の状況・情感はテンポを変化させつつ、明確に表現しているが、その表情の完成度はまだ不十分のように感じられた。
第2部:
Obによる登頂の安堵感をじっくりと表情豊かに表現。若干高揚した感謝の表現から景観はテンポdown、広がる景色の強調表現からフィナーレ様高揚表現へ。景観は、再度の感謝からテンポdown、広がる雄大な景観に強い感謝を重ねて大きく表現している。霧-太陽の翳りはさらにテンポdownし、自然の変化に不安な情感を強調。哀歌も同様な情感を継続。嵐の兆候に同様の情感継続。その後、テンポupし、荒れ狂う嵐へと繫ぐ。
第3部:
嵐・下山はやや遅いテンポで一層大きな表情により巨大な自然の営みを強く表現。この演奏では、この箇所が最も力強く表現されて、明らかなクライマックスを形成している(◯F→◯→G→●RU)。日没はテンポdownし、持続音を強調しつつ、大きくゆっくりとした情景の変化を強調。
終結部:
終末は、弱く思い出すような回想から、感謝でテンポupし、ここを最も強調。以降、テンポdownしつつ、回想により深まる情感を強調。夜も、テンポdownし、持続音を一層伸ばして終曲している。
テンポの変化をかなり加えて、アルプスの自然の威容を力強く表現しつつ、登山者の状況・情感も克明に表現している。その意味で現役指揮者としては解釈がかなり掘り下げられている。おそらくここ迄ストーリーにかなったテンポの変化に基づいて解釈を行っている指揮者はいないのではないか?ただし、表現としての完成度はまだ不十分な箇所も多い様に感じられる。一貫して緻密な表現を行い、流れとしての表情の完成度をもう少しあげられるのではないか。指揮者の意図がオーケストラへ十分に伝わっていないのではないか?あるいはそのためのリハーサル時間が不十分であったのではないかと思われる。
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交響曲 指揮者