K子さんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

今日はお芝居を観てきました。
学ぼうと思っているとどんなことからも学べるもので、お芝居を観ていても音楽に還元できることをたくさん発見しました。

まず、うまい役者さんは音に敏感である、ということが分かりました。足音など不用意に立てないし、大事な台詞のときに余計な音を立てません。また、余計な音が立っているときに大事な台詞を言いません。耳がいいんですね。

台詞でも動作でも、とても相対的に捉えています。その台詞の意味というか位置づけ（たとえば、芝居全体での位置とか、前後の台詞との関係性など）をちゃんと考えて発しているのがよく分かりました。

デフォルメがうまいです。シンプルで分かりやすい動きをします。

自分が台詞を言っていないときにどうしているか、もすごく大事です。先ほど書いたように音に敏感なのも大事ですが、どうやったら今メインとなっている役者さんの台詞や動きを際立たせるかちゃんと考えているのでした。

主役級の人は少々難があったり新人だったりしてもよいのですが、脇を固める役者さんは芸達者である必要があります。今日のお芝居は残念ながら、もうちょっと脇役さんたちに頑張ってほしかったですが。

あと、大変残念ながら、「センス」の有無も明らかに分かってしまいました。特に本人が意識しているわけではない部分で、どうしてもセンスの光る人とそうでない人、というのがいました。

今日のお芝居は、作品自体が秀逸でした。再々演で全部観に行っています。役者さんによってお芝居の仕上がりは違うけれど、作品自体が素晴らしいと、どう演じてもやはり素晴らしいです。それならば、余計なことはせずにシンプルにやるのが一番よろしいのではないかと思いました。

　ピアノ