K子さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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あと一頑張り

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今日は寒かったですね。でもいいお天気でした。駅のホームから、はるか彼方の富士山が見えました。夜は星もよく見えましたよ。

今日はチェリストとの合わせがあったのですが、珍しく「今後どのくらいの深さでやりたいのか」と訊かれました。いい機会なので、ずっと言えずに苦しんでいたことを言うことができました。全部じゃないけど10分の1くらいは言えたかな。。

ペースが速すぎる! 合わせのときに「来週は2楽章」と言われて1週間で必死で譜読みしても、まともに弾けるようになりません。もう少し最初の譜読みの期間を長く取ってほしい、と言いました。それから、今後の計画というか、せめて次に何の曲をやりたいと思っているのか教えてほしい、というのも言いました。

そうしたら、別にペースを自分に合わせる必要はなく、今日はこの曲の何楽章を浚ってきたから合わせよう、と言ってくれればそれを合わせればいいじゃないか、とのことでした。自分は勝手に自分のペースで浚うので、とのこと。

ちなみに、1曲にかける時間は、曲によっても違うけど、2ヶ月だと長すぎる、とも言われました。私の感覚では、せめて3ヶ月くらいはかかると思うのですが。練習の頻度は2週間に1回くらいです。

いろんな曲をたくさんやってレパートリーを増やしたいそうです。それは分かるけど、例えば3月末までにこの曲を完成させよう、と決めた方が私はモチベーションも保てるし、やりやすいんだけどな。

一番の問題はペースの問題ではなくて、アンサンブルと思っているか思っていないかの違いなのだと思います。アンサンブルならペースが違ってよいなどということはあるはずがないし、ピアニストのペースを尊重しないはずはありません。同じ曲を別の人と演奏することについては、私もやっているので文句は言えませんが、同じ曲を別のピアニストとやっても「音楽が変わらない」と思っている、ということは、ソロだと思っているということだと思います。

どのくらいの深さでやりたいかというと、アンサンブルとして二人ともが「ある程度完成した」と思えるくらいまでやりたいです。他の人ととはできないオリジナルなものが出来上がった、と感じられるような。アンサンブルと思っていないなら、一緒にやる意味は(私には)あまり感じられません。というのを言い損ねました(悔)。そろそろ解散(?)の頃合なのかな。

一緒にやっているととても勉強になるので、私にとっては貴重な存在で、もう一緒にやれないとなるとかなりの喪失感だと思います。勉強になるなら、いろいろ目をつぶって我慢してやっていくのが利口なのかもしれないけど。。 私のなけなしの自尊心が打ち砕かれ、自信と勇気も喪失して、スランプに陥ったりするのはもうイヤだなぁと思ってみたり。

 ピアノ


日付:2008年02月01日

3件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

はかせ

 そのチェロ弾きも、ソナタをアンサンブルとして完成させた経験が無いのだと思いますよ。ほとんどの弦のプレイヤーにそんなチャンスはありません。だから、どうして良いか分からない。一応、縦線が合えば完成という状況から脱却するのには、互いにかなりの血を流さねばなりません。彼も非常にプライドが高い人だから、ピアニストから口を出されるのは嫌なので、(チェロ弾きの数が少ないことをいいことに)強気で押しているのでしょう。
 二重奏として演奏するためには喧嘩は不可欠です。解散にならないように、逃げ場を塞がないように注意して喧嘩して下さい。

 ペースの問題は我々の間でもあります。
 はっきり言ってチェロパートは易しいです。たいがいのチェロソナタは、1週間で、自分のベストの95%以上の完成度で弾けるようになります。どうしてもピアニストが弾けるようになるのをあくびしながら待たなければなりません。最近私が無伴奏をよく弾くのは、ピアノが練習している間の待ち時間の時間つぶし、という面が大きいのです。

2008年02月02日 08時59分03秒

photographer_naoko

 一緒に物を作るって大変なこともありますよね。
 写真も同じです。
 「共同作業」にならないと、良いものはできないんです。

2008年02月03日 09時14分56秒

K子

>photographer_naokoさま、
ほんとにそうですね。

私の仕事も、お客さんから依頼されて物を作っているのですが、「お客さん」と「技術をもつ仕事人である私」は、たしかに上下関係ではありますが、お客さんの持たない技術を提供して対価をもらっているわけなので、そういう意味では「対等」だと思って仕事しています。
でも、相手もそういう意識のお客さんでないとうまくいかないです。「要するに最終的にどういうものがほしいのか」の意識合わせだけしっかりして、あとは互いを信頼してやるべきことをそれぞれやる、ときどき意識にズレがないか確認しあう、みたいなやり方が一番うまくいきます。

2008年02月03日 09時53分24秒

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