K子さんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

しばらく留守にしていました。北海道に音楽セミナーを受講しに行っていました。

本当に楽しかったです。10日間、羊や馬や犬のいる広大なコテージ村みたいなところに泊まって、綺麗な美術館の点在する「美術村」や綺麗なホールで、室内楽のレッスンを受けたり練習したりしました。

他に何もなく、音楽のことを考えたり練習したりするくらいしかやることのない環境に身を置く、というのはかなり効果的だなと思いました。

レッスンもとても刺激的だし勉強になりましたが、何よりも人のレッスンの聴講はとても為になりました。とんでもなく上手くて、これ以上何を勉強するんだろうと思える人でも、それなりに勉強することがあるんですね。音楽の勉強には終わりがないんですねぇ。。

私のレッスンをしてくれたチェロの先生は、音を鳴らした後によく空中を見ていました。何をしているんだろうと最初思いましたが、音の響きが空気を振動させている様子を見ている（感じている？）ようでした。
私は、ピアノの音をそういうふうに聴いたことはなかった気がします。アンサンブルの上手なピアニストの演奏を聴いていると、弦楽器の音とピアノの音が、空気中でフワっと合わさる感じがしました。たぶん打鍵スピードだな。。

合わせまでにやっておくべき練習、合わせのときにやるべき練習、本番のときにしかできないことがあると思いました。初回の合わせまでに完璧にピアノが弾けるようにして持っていくとダメというか。それに、本番でしかできないことが、思っていたより多いと感じます。

一番の収穫は、トモダチかもしれません。同室の人ふたりととても考え方が合って、夜な夜ないろんな話をしました。ふたりの演奏や考え方・取り組み方から学ぶところも多く、逆に私からヒントを得たこともあったようでした。

私は常々、「ピアノを弾く人」より「音楽を奏でる人」になりたいと思っているのですが、そのためにはまだまだ耳を鍛えるとか考えるとか、必要なことが山のようにあります。経験を積むことも大事だし。もしかしたら、実際にピアノに向かう練習より大事なことがあるのかも。

　ピアノ