K子さんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

今日は室内楽の演奏会があり、1曲演奏してきました。
ずいぶん練習を重ねた曲だったので、いろいろ悔いもありますが、満足しています。出来に、というより、今日までの練習過程に。

今日の会は、半分くらいがピアノ入りでした。
ピアノって難しいなぁと思いました。哀しいくらいに「アンサンブルの上手なピアニスト」は少ないと思います（自分も含めてだけど！）。

ピアニストは普段ひとりでやっていて、オーケストラなどでの合奏の機会がないから、という意見もあると思います。でも、ソロはやっていなくてアンサンブルだけ、というピアニストが、みんな素晴らしいわけでもない気がするし。。

ピアノの人は勉強熱心でまじめな人が多くて、いろんな講座や室内楽セミナーに行くと、ピアノの人がほとんどだったりするんですけどね。。

ピアノの楽器の特色が起因しているのかもしれません。「響く」ということに無頓着になりがち。

ピアノだって響かせないといけないし、鳴らさないといけないはずなのに、ほんとにどうしてなんだろう。

今日はステキなデュオを聴きました。クラリネットとヴィオラです。ご夫婦だそうでしたが、音域が似ていて音色が全然違うとても難しい組み合わせだと思うのに、2本のラインがくっきりしていて、かつ空気を震わせて1つの美しい響きを作っていました。

音楽の解釈がどうのこうのということより、なによりまず「聴いていて気持ちいい！」というのがいかに大事か、痛感しました。

私もそんなふうな音楽を作りたい！　共鳴したいし空気を震わせたい！

美しい音、というものには、いろいろな要素が含まれると思います。
まず音程。それにタイミング。音程がずれていたりタイミングがずれていたりすると、美しく共鳴しないはずなので。
音のバランス。特にピアノですが、和音のバランスなどが適切でないと、美しく響かないので。

ただ感覚的に耳障りのよい音、ということではなくて、いろんな要素を含んだ上での美しい音を出したいですね。

美しい音色は目に見えるんです。空気中に音がふわっと浮いているのが分かるときがあります。

　ピアノ　室内楽　チェロ