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先日の新宿トラッド・ジャズ・フェスティバルですが、
ちょっとした事件が起きてしまいました。
何って、運営者のミスで出演依頼表に2ヶ所の記入漏れがあったのです。

1つは『裕美＆アレェクスェイ』の出演でしたので、
別の一覧表と照らし合わせて直ぐにわかったのですが、
もう1つはアレェクスェイがとあるバンドのピアノ伴奏をする予定、
特別依頼されない限り、全く知る術もなかったという事項だったのです。

昨日、初めてそのバンマスよりメールをもらいびっくりした次第です。
『アレェクスェイが来なかったからどうしたのかなぁ・・・』
といった内容で単なる確認、別にクレームでもなんでもないのですが、
全然知らなかったとなるとどう転がっても後味悪いですよね。

私自身、これまでのマネージメントにおいてのミスはゼロです。
よくあるダブル・ブッキングとか、ギャラの払い忘れとか、
遅刻とか、すっぽかしとか、そういった手違いはありません。

勿論、道に迷ったとか、電車を間違えたとか、地理的な不手際は御座いますが、
それでも会場には必ず間に合って到着しております。
演奏するべく会場で演奏していなかったというのは今回初体験ですので、
なんだかたっぷりと考えさせられてしまいました。

勿論、当方も誰を責めるわけでも御座いません。
何故ならこのフェスティバル自体が多くの人たちの多大なる努力と
この上ないボランティア精神により運営されているからです。
言うなれば、このお祭りは無償の愛情を捧げ、
時間を惜しまずに尽くしている方々の力なしには
絶対に開催できない催し物だからです。

短時間に多くの出演者のスケジュールを扱う以上、
これらは起こりうるミスです。
それ故に、会場で配られる大きなスケジュール表には
バンド名のみならず出演者の名前を全て載せるべきだと私は考えます。
お客様にとってもそれが最高の親切というもの、
時間と場所の選択のみで、誰が演奏するのか一目瞭然になるのです。

そうすれば、たとえ出演依頼表記載の際に不手際があっても、
演奏家が自らそのミスに気付くことができるのです。
今までの状態ですと、主催者とバンマスのみが
出演者名を悟っているという状態です。

これは11月18日（日）15時からの『池林房』での演奏ですが、
このバンド演奏を楽しみにしていた方、実際にお聴きになった方、
また、ピアノなしで演奏せねばならなかったバンドの皆様、
本当に申し訳御座いませんでした。

新宿トラッド・ジャズ・フェスティバルの今後の改善へ向けて、
この点に関しましては一言できれば幸いです。
既に後の祭りですので、誰を咎めるわけでもなく、
皆さんにも意識していただきたい事項として敢えて書き綴りました。
それ故にポシティブな意で受け止めてくださいませ。
このお祭り、今後益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

裕美・ルミィヤンツェヴァ