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ちょっと前の話ですが、嬉しいことにお友達に竹風堂の詰合せを頂戴しました。
このセットは初代竹村安太郎が創製してから九十余年、
長い伝統を踏まえた『方寸（ほうすん）』入りです。

北海道は富良野産の赤えんどうを焙煎し、粉に挽き、粉糖と水を調合して型に込め、
乾燥して出来上がったこの和菓子はパリッとした歯当たりと香ばしさ、もたつかずすっきりと融ける食べ口が、ロング・セラーの所以らしい。裏書きを見てみると材料は赤えんどう豆と砂糖のみというので、本当に凄いですね。

包みを開けてみますと、『方寸』という漢字が反転しています。
この言葉は文字通り一寸四方、ささやかなことの謙譲語ですが、
人の心は心の臓一寸四方に宿るとして、どうやら『心』の意も秘めているよう。

四季それぞれに麗しい北信州の趣の一片『方寸』のみならず、
他にも『栗ようかん』や『栗かの子』の純栗製品もとても美味しくいただきました。
野に隠れた君子のような枯淡な風格は高雅なお茶の席にあっても臆するところがなく、
無添加無着色の自然な香ばしさと舌触りで、
味覚にデリケートな人々にもこの上ない喜びを運んでくれます。

因みにこの『方寸』は栗の風味を彷彿させ得て妙との声価を賜り
独創の千菓子らくがんとして、当初は『くり楽』と呼ばれていたそう。
名刹善光寺で知られる長野市から東北１２キロの近郊に位置する小布施は
かつて紀州みかん・甲州葡萄と共に徳川三大果と言われた栗の名産地。
その伝統が脈々と受け継がれてきた様子が窺えます。

皆さんは栗菓子はお好きでしょうか？？？？
隠してないで、教えてちょ（ぺこり）！！！

裕美・ルミィヤンツェヴァ


【竹風堂本店】
住所：野県上高井郡小布施町973
電話：026-247-2569　FAX:026-247-5881
営業時間販売／8：00〜19：00（夏期）8：00〜18：00（冬期）
食事・喫茶／10：00〜19：00（夏期）10：00〜18：00（冬期）
定休日年中無休（但し、元旦と年5日の臨時休業あり）