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ガーナ・ミルク・チョコレート

最近の愛食チョコレートは更に美味しくパワーアップした
カカオの味わい際立つ『ガーナブラック』とミルクの味わい際立つ『ガーナミルク』。

『ガーナ・ミルク・チョコレート』は昭和39年2月に発売開始、
当時ガム専業メーカーであったロッテがガム以外の商品として
初めて発売したのが正にこれ。

そしてこれはチョコ発祥の地、スイスの味をコンセプトに開発され、
本物の味として40年以上も顧客に愛されてきました。
美味しさの秘訣はやはり『マイクログラインド製法』、
きめ細かなまろやかさにあります。
ざらつきのない滑らかな口解けはガーナならではの不変の美味しさ、
私のお菓子作りにも大変重宝しております。

チョコレートの主原料、カカオが発見されたのは紀元前2000年頃、
古代メキシコではカカオは神様の食べ物、
16世紀初頭、アステカの皇帝モンテスマは不老長寿の薬として
黄金カップで1日50杯もの『チョコラトル』を飲んでいたそう。
当時のチョコレートはカカオ豆を擂り潰したどろどろの飲み物、
それにとうもろこしの粉を加えたり、
バニラやスパイスで香りを付けたりして飲むのがどうやら定番だったよう。

当時カカオ豆はアステカ族の通貨として使われていたくらい高価で、
10粒もあれば兎を一羽買うことができたとのこと、
1519年、スペインのフェルナンド・コルテス将軍がその効用にびっくりし、
兵士たちに飲ませて疲労回復を図ったのも難なく想像できます。
彼がこのカカオを戦利品と一緒に持ち帰ったのが
チョコレートがヨーロッパ全土に広がったそもそものきっかけ。

そして時と共にカカオは『飲むココア』と『食べるチョコ』に分離、
約300年後1828年にあの有名なオランダ人ヴアン・ホーテンが
カカオに含まれている『ココア・バター』を搾り取ることに成功、
1876年、これにミルクを加えたのがスイス人ダニエル・ピーター、
このミルク・チョコは瞬く間に世界中に広がっていきました。

チョコレートが日本に初めて輸入されたのは1877年、
当時の新聞にはチョコレートの漢字表記『猪口令糖』の文字がちらほら、
しかしながら、チョコが全国的に知れ渡ったのは大正に入ってから、
飛躍的な成長がみられたのは随分経った第2次世界大戦後のこと。

このチョコレートの歴史からも分かるように、
カカオ豆を煎り磨砕してペースト状にしたものが『カカオ・マス』、
こを絞った時に出てくるものが『ココア・バター』、
絞った後に残るものが『ココア・パウダー』。

したがって、粉末の『ココア・パウダー』にバターやミルクを加えると
実に美味しい自家製チョコレートが出来上がるわけです。
ブランデーやラムを入れたり、ピーナッツやクルミを混ぜたり、
チェリーや苺風味を加えたり、
創造心豊かに私自身結構色々なヴァリエイションを楽しんでおります。
チョコレートに『ココア・パウダー』を振りかけた『トリュフ』なんてもう最高!!!
人生における究極の味わいだと思います。

是非、是非、お試しあれ!!!
めでたし、めでたし!!!

裕美・ルミィヤンツェヴァ


作成日:03/25 01:13 最終更新日:03/25 01:13

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