『ノリタケの森』の謎
『ノリタケの森』はノリタケ・カンパニー・リミテドの前身である
日本陶器合名会社は1904年に森村市左衛門らによって設立され、
名古屋市西区に工場・本社が建設され、
食器の生産が行なわれていました。
やがて生産体制の変化と共に当地での食器生産が終わり、
赤レンガ製の工場の建物群が残っていました。
その後、コーポレート・アイデンティティ確立などの観点から
これらの建造物の活用が検討され、
地域社会貢献の為の広い緑地を含む複合施設
『ノリタケの森』の設立が決定されました。
工場の跡地110,313平方メートルのうち44,960平方メートルがノリタケの森に充てられ、
南側にコマーシャル・ゾーン、中央にゲートウェイ、
北側に自然系ゾーンが配置される事になりました。
この際、新しい建築物を作らず
既存の建物を改装・補強して再利用した事が大きな特徴です。
南側のコマーシャル・ゾーンには
ノリタケ・テーブル・ウェアの運営する食器店
『ノリタケ・スクエア名古屋』やノリタケ・カンパニー・リミテド製の食器を
使用するレストラン、貸しギャラリーなどがあります。
レストランとギャラリーは旧・事務所棟を改装したもので、
食器店には天井の高い旧・配送センターを再利用したそう。
また、2005年3月5日には創業者の森村市左衛門 や大倉孫兵衛を記念した『森村・大倉記念館』が敷地内に開設されました。
これは表面のモルタルを剥がしたレンガ造りの建物を使っています。
北側の自然系ゾーンには広場などがあり、
かつて45メートルの高さを誇り工場のシンボル・マークであった
6本の大煙突が10メートル弱に切られた状態で並んでいます。
施設付近の郷土種であるコナラなどを植えたり
ビオトープを作ったりして生態系を回復させており、
鳥や昆虫の種類は名古屋城周辺の緑地と同程度まで増加しています。
尚植生についてはコマーシャル・ゾーンには
メタセコイアやケヤキを植え、
外周には既存のイチョウを用いるなど
常緑樹と落葉樹を組み合わせたデザインとなっています。
私の研鑽生活は今日も続きます。
今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!
裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:12/07 00:23 最終更新日:12/07 00:23
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