ロシア軍人の妻、究極のスパイ
先日、参加した厚木基地のフレンドシップ・デーですが、
国籍や顔の判る身分証明書を携帯していないと入れないので要注意、
また、非友好国の国籍を持つ人の入場は不可ですので、
これにも気を使わねばなりません。
現在、非友好国とみなされているのは
中国、北朝鮮、イラン、イラク、ロシア、台湾、ベトナム、
ペルーなどなど、50数ヶ国ある模様、
薄々は感じていたものの、実際に耳にすると残念。
ロシア名であれど、私は日本国籍を有しておりますが、
主人、アレェクスェイはソ連崩壊後はずっとロシア国籍、
残念ながら、上記の理由でゲートを潜ることはできません。
しかし、国際交流・文化交流を基準に考えれば
なんだか悲しい出来事のように思われますが、
冷静に考えてみると当然は当然。
冷戦時代ソビエトで青年時代を過ごした主人は
勿論、アメリカという大国を標的に
2年間も過酷な軍事訓練を受けねばなりませんでした。
ジャズが大好きだとか、ラグタイムに興味があるとか、
そういった個人的感情や未知の世界への憧憬は
徴兵制という義務にいとも簡単にかき消されてしまうのです。
私とて映画『007〜ジェームス・ボンド〜』レベルで考えれば、
ブラック・リストに載りうる危険人物、
ロシア軍や秘密機関が仕掛けた究極のスパイ、諜報員になりうるのだ。
多国籍語を操るということはそういうこと、
戦時中の李香蘭ではないですがドラマチックに事を捉えれば、
私はジャズ・シンガーを装った秘密のスパイ、
まだまだ激動の嵐の中で暮らしているのかもわかりません。
長崎の原爆被害に遭った家系の末裔でも
アメリカ音楽をこよなく愛し、歌うことは可能。
両者、日露戦争で活躍した兵士の子孫といえど、
日露間の婚因は勿論ありうる。
ロシア人が米軍基地でピアノを弾くことはタブーかもしれない。
されど、ピアニストが機関銃片手に演奏しに来るわけでは勿論ない。
今やアメリカ人でさえ忘れようとしている
100年前のシンコペーション・メロディー、ラグタイムを
戦時中兵士たちの心をどこまでも癒したジャズを
披露できる機会があれば幸いに存じます。
非友好国の人間と結婚するということは
非国民ということなのか時々考えさせられる。
戦争とは一体、平和とは一体、個人にとって何なのか????
祖母の命日がたまたまアメリカの独立記念日、
7月4日になったことも重なってか、
『敵を憎むな、罪を憎め』的葛藤の中で、
人々の心に宿る国境を取り払いたい一心です。
この先も自分は日本人としてではなく、血の通った人間として、
アメリカ人たちと接していくのではないかと思っております。
『米の国』と書いてアメリカ、『米の国』は我が国、
似て非なるものだがきっときっとどこかに接点はあるはず。
これぞこの世の七不思議!!!
裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:12/10 00:46 最終更新日:12/10 07:27
2件のコメント
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2008年12月10日 07時27分11秒
Shigeru Kan-noさま、
そうそう、普通に徴兵された人なので志願兵ではないです。しかしながら、2年間も射撃の練習とか、過酷な訓練とか受けているので、傍から見れば軍人に変わりないのでしょうねぇ。
しかも、米軍基地では何語を話すかとか、連絡先とか、きちんと記述させますね。やはり盗聴の危機とか、諜報のリスクとか、感じてのことなのでしょうか?
007ならたとえ女装してでも潜り込むでしょうねぇ(うふふ)。
裕美・ルミィヤンツェヴァ
2008年12月11日 14時19分13秒
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彼は普通の人間で普通に徴兵されただけでしょ?志願兵じゃないものね。もちろん職業軍人でもない。しかしロシア名が入っているのはやばかったですねえ。別に音楽に罪はないのだけれども、007もこの手で潜入するかな?歌えなかったりして!