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『生まれてきちゃってごめんなさい』と自殺する子供たち、
『生んでしまって申し訳ない』と自分を責める母親たち、
子供は天下の宝物、授かったからには大切にしないと・・・


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大好きな貴女へ


子供は貴女が授かった宝物、
それを貴女の犯した罪の結晶のように捉えてしまえば、
貴女の息子さんは勿論被害者そのもの。
また、子供を産む行為は決して残酷ではありません。
３００兆通り存在する遺伝子構成に於いて、
１人の人間の誕生は途轍もなく貴重なもの、
掛け替えのない存在です。

息子に軽蔑されるような母親は
大飛躍時の踏み台にすらなりません。
無限大の可能性を秘めているこの宇宙を
不幸に満ちた世界と決め付ける貴女の行為こそが、
何ら罪の無い無垢な魂にマイナス思考を植え付け、
知らず知らずのうちに苦しみを背負わせてしまっているのです。

永久に恨まれる覚悟をした人間は
『自分の罪が少しでも軽くなるように・・・』
などと願ったりしません。
全ては貴女が子供の頃に体験なさった事柄に対する
恐怖心・苦痛により生じているのでしょう。
貴女が守ろうとしているのは息子さん自身でなく、
かつて教室の片隅に独り寂しく座っていた自分自身です。

子供を身篭ったときの貴女の幸福感は真実だったはず、
そして、貴女だけでなく、
周囲の誰もが子供の誕生を喜んだことでしょう。
更に赤ん坊自身も産道を通過し、
生命誕生の時と時空を共有していたはず。
辛く苦しければ泣き喚き、
ミルクがほしければ母親の胸元を探したことでしょう。

全ては貴女の独断と偏見、
どんな生命にも生きる価値と命の尊さが備わっている。
それに、貴女が思う程人生は悪くない。
貴女は悪魔の顔した天使、
もっと素直にポジティブに考えて生きれる
優しい優しい母親なのだと思います。

裕美・ルミィヤンツェヴァ