検索 ページトップ メッセージを送る 掲示板 ブログ(日記) お気に入りに追加 お友達一覧に登録 【演奏会】ツェムリンスキー作曲歌劇「こびと」(11/25 滋賀) 下鷺 千翔 昔、ツバメが金箔をはがして世の中の貧しい人達を助けた有名な「幸福な王子」の話を読んだことがある。 オスカー・ワイルドは「幸福な王子」以外にも『ざくろの家』という風刺的童話集を書いている。その中に「王女様の誕生日」という一編がある。 スペインの王女が12歳の誕生日に、貧しい炭焼きの子であった侏儒(こびと)をもらう。 その踊りが滑稽で面白かったので、王女は白いバラを侏儒に与えた。それを『王女から自分への愛』と受け取った彼は、王女を美しい森の中に連れて行ってあげようとして、城の中に迷い込んで大きな鏡を見て、生まれて初めて自分の醜い姿を知った。そして、王女たちの嘲りを知って嘆きのあまり心臓が破れてしまう。 動かなくなった小人に踊るよう命じる王女は、「心臓が破れて死んだ」と聞くと一言、「じゃあ、今度、私への贈り物は、心臓のないのにしてね」 11月25日びわ湖ホールにて14時から上演されるオペラである。沼尻竜典芸術監督のもとでどんな演出や演奏がなされるか大変楽しみである。 作成日:11/10 15:08 Muse運営について |