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『マリア・カラス 最後の恋』 CALLAS ONASSIS


今一番見たい映画は大好きなカラスの
『マリア・カラス 最後の恋』です。
昨日、1月26日にシャンテ シネで封切りでしたね。

マリア・カラスは私が最も尊敬するオペラ歌手で、
外国語で伝記も勿論読みましたし、
これまでに沢山のビデオやCDを研究してきました。
ついでにジャクリーン・ケネディの伝記や
数々のオペラ台本も読み漁りましたので
彼女の人生は歴史的に相当追っていくことができます。
おまけに恋人、パゾリーニの映画まで沢山見ました(笑)。

今回とても興味深いのは
主演女優ルイザ・ラニエリがどのような演技を見せてくれるのか、
また、声の吹き替えを担当したA・ラスパリオージが、
どのような歌声を披露するのかです。
これって、アンナリーザ・ラスパリオージのことなのかしら???

既に没後30年ということですが、
この『世紀の歌姫』を超える人は中々出てきませんね。
以前はジェシー・ノーマンが『ブラック・カラス』
と言われていた時代もありましたし、
キャスリーン・バトルの美声が輝かしかった時も御座いましたが、
それらを考慮に入れましても、
高音の透明感と低音の太さを上手く持ち合わせた
喜怒哀楽激しい、演技力豊かなオペラ歌手は滅多に出現しません。

しかしながら、最近では『ロシアのカラス』と讃えられている
ロシア人のアンナ・ネトレプコが気になる存在、
カラス似のその声に途轍もない魅力を感じてしまいます。
やはり現在の芸術界ではロシアが強いのかなぁと思います。
http://www.annanetrebko.com/home.shtml

ヨーロッパでカラスは大人気でしたから、
彼女の録画をTVでもよく拝見しておりました。
中でも1975年、監督:ロジェ・ベナムの
『マリア・カラス〜パリ・オペラ座デビューの記録〜』
はマリア・カラスのオペラ舞台映像として、
声も美貌も正に絶頂期、とりわけ貴重な映像です。

1958年12月19日、パリ・オペラ座へのデビューとなったこの舞台は
『レジオン・ドヌール勲章事業』の栄えある公演で
当時ヨーロッパ全土に中継されました。
あの凄まじい迫力の『トスカ』は本当に鳥肌が立つ程の素晴らしさです。

歌は心の鏡ですので、マリア・カラスの生きざまが
そのまま舞台での歌に滲み出ているところが
やはり彼女の声の強さと美しさの自然美であり、
最も魅力的に映る理由、最も感動的に心に響くわけなのだと思います。

カラスよ永遠(とわ)に!!!

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:01/27 01:49

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