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おたね人参

中国の書物にも見られるよう、『おたね人参』には2000年以上の伝統があり、
古くから健康維持に役立つ食品として重宝されてきました。
江戸時代、将軍よりその種子が与えられた為、
『おたね(お種)人参』と呼ばれるようになりました。
別名は高麗人参、朝鮮人参、単にウコギ科の人参もさすとか。
近年は科学的研究も盛んで、『ジンセン』という名で世界に知られております。

時代劇では親の為に身売りしてまで『おたね人参』を求めるシーンがあるとか、
その土地の栄養分を吸収しつくしてしまう為、
10年以上経たないと同じ土地では育たないとか、
栽培の難しさが伴い、中々庶民の手には入らなかった模様。

『おたね人参』の根は幾つかの股に分かれており、
その形が人に似ていた為『人参』という名前が付いたらしい。
一方、オレンジ色の『キャロット』はセリ科であり、
ウコギ科に属する『おたね人参』とは全く別物ですが、
見た目が似ていたので同じく『人参』と呼ばれるようになったそう。
つまり、『おたね人参』が『人参』の本家本元なのです。
ご存知でしたか????

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:02/04 03:40

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