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パントマイム無事終了!!!!

『沈黙の詩人』 がパントマイムを披露

4月22日(火)19:00〜@『有機創作 鈴ん小屋(りんごや)』
東京都豊島区東池袋1-47-1庚申ビルB1F
(池袋駅より徒歩数分) http://ringoya.exblog.jp/
TEL:03-6382-7273(御予約) チャージ:3000円

第1回 ラグタイム・マーのヴォードヴィル・ショウでは
豪華ゲスト、エンターテイナー: 航 汐ぇ瑠 (こう しぇる)が
『パントマイム』や歌を披露してくれます。
そんなこんなで本日は『パントマイム』の謎を探ってみました。

『パントマイム』は英語で Pantomime、
言葉ではなくジェスチャー、表情、仕草などで表現するパフォーマンス、
その語源は『パント』→『pantos(全ての)』、『マイム』→『mimos(真似をする)』。

ストリート・パフォーマンス、いわば大道芸としても知られるこの表現方法は
実在しない壁、扉、階段、エスカレータ、ロープ、風船などなど、
ありとあらゆるものをあたかもその場に存在するかのように見せてくれます。
この身振り手振りのパフォーマンスは単に『マイム』とも呼ばれ、
『パントマイム』する人は『パントマイミスト(Pantomimist)』、
『マイマー(Mimer)』、『パントマイマー(Pantomimer)』といわれています。
特に『パントマイマー』は日本独特の呼称であるとか。

『パントマイム』の語源はギリシャ語の『ミミ(mimi』)、
起源を探れば古代ギリシャにまで遡りますが、
『パントミームス(Pantomimus)』に変容されたのは帝政ローマ期。
しかし、当時の『パントマイム』はどちらかというと演劇の一演目扱い、
いうなれば仮面舞踏に近いものでした。

中世初期のイタリアで起こった旅芸人の一座、『コメディア・デラルテ』が
ヨーロッパ全土を放浪し大道芸を行ったことがそもそもの始まりで
今日の『パントマイム』に強い影響を与えたとも。
多数の言語が使用されているヨーロッパならではその弊害を乗り越えるかの如く
身振り狂言や無言道化芝居が発達していったのでしょう。

18世紀に及ばず『コメディア・デラルテ』が衰退すると
今度はその遺産を受け継いで確立されたフランス道化芝居が発達、
現在のちょっととぼけたキャラクターの白塗り道化イメージが正にそれ、
しかし、長続きはせず19世紀後半には時代の流れと共にフェイド・アウト。

そして、更なる流れを見せたのが『エチエンヌ・ドゥクルー』や『ジャン・バロー』、
彼らが身体技法としての『パントマイム』を洗練させてゆくことに・・・
今日のマイムの大衆化には『ドゥクルー』の生徒、
『マルセル・マルソー』が大いに貢献しているといわれており、
彼こそが『パントマイムの神様』、『沈黙の詩人』と人々に讃えられています。

そんな彼が俳優を目指したきっかけはあの『チャーリー・チャップリン』、
サイレント映画の全盛期に無言劇が如何なる役割を果たしていたのかを考えれば、
その芸術性が自ずと高いものになることは言うまでもないでしょう。

英語が堪能だったにも関わらずユダヤ系フランス人だった彼は
戦況悪化に伴い身柄を隠す為、改名を余儀なくさせられました。
しかしながら、父親はゲシュタポに捕らえられ、
ゆくゆくはアウシュビッツ強制収容所で亡くなる悲劇に見舞われました。

こういった時代背景からしても決して容易な芸人生活ではなかった筈だが
想像を絶する持ち前の演技力で舞台のみならずハリウッド映画でも大活躍、
『彼は小説家が一冊で表現する世界を2分で表現できてしまう』
と評論家に言わせる程の素晴らしいパフォーマンスを披露し続けました。
『ペンは剣よりも強し』という格言が御座いますが、
『沈黙は声よりも強し』と文字りたくなったのは私だけか?????

そんな『パントマイム』の世界をあなたも是非、堪能してみませんか????

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:05/11 00:59

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