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バグパイプの謎

スコットランドへは実は2度行ったことがあるが、
この魅力的な楽器『バグパイプ』についてはそれ程詳しい方ではない。
楽器の起源は定かではないが古代ローマにまで遡ると考えられている。

見ての通り数本のパイプがあるので
英語では bagpipes と複数になるのが普通だろうが、
実際には bagpipe という単数形でも使用されているらしい。

『バグパイプ』はリード式民族楽器で
簧の取り付けられた数本の音管が留気袋に繋いであります。
この袋に溜めた空気を押し出すことにより
リードが振動されて音が出るという実にシンプルな仕組み。

『バグパイプ』は一般的な吹奏楽器というよりは
むしろ気鳴楽器の部類で、その発声原理は有簧木管楽器と同じ、
送気方式としては呼気を使用する場合と鞴(ふいご)を使う時があるが、
いずれにしても留気袋の押圧調節で音管に送られる空気量が変化するので、
途切れることなく演奏可能なのが特徴。

旋律を演奏する主唱管はチャンター chanterと呼ばれ、
その他にもドローン drone と呼ばれる数本の通奏管が付いている。
これらが同時に鳴奏されるや否や独特の世界が醸し出される。

『バグパイプ』といえば勿論、スコットランドが有名であるが
アイルランドをはじめとする他国でも独自の『バグパイプ』が存在。
中でもスペイン、トルコのものは民族楽器として根付いている。
現在でもアイルランド・スコットランド移民の多い
北米、オーストラリア、ニュージーランドでは盛んな演奏が開催され、
旧イギリス帝国植民地諸国であったインドなどでも
軍事パレードで軍楽隊がバグパイプ演奏をしばしば披露するとのこと、
とても興味深いお話です。

今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:05/17 02:31

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