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文化と娯楽の謎

我が国で言う酒場の音楽はいわゆる娯楽に含まれるのでしょうが、
私にとってのショウ・ビジネスの世界は
娯楽でもあり、文化でもあるというのが正直なところ。

100年前の他国の音楽を生でこの時代に再現するということは
実際に体験していない世代の音楽を
奥深く理解し研究することに匹敵しますので、
相当の研鑚労力と研究時間を要します。

アットホームな寛ぎの空間で難しい話をするな
とお感じの方も(←例えば裕美ママ、うふふ)中にはいらっしゃるとは思いますが、
意外や意外、曲の解説や時代背景、
言葉の意味や詩に含まれるスト―リ―を説明するのは大切なこと、
そこが自宅でCDを掛けて聴くのとは違った生演奏の醍醐味、
お客様に最も喜ばれている点でもあります。

それもその筈、ラグタイムはアメリカ人にとっては立派な文化、
各州の州立図書館が貴重な文化遺産として
ラグタイム譜を収集し、永久保存に努めているくらいなのですから尚更。
譜面のイラストに描かれている色鮮やかな絵は
レコードやCDのジャケットに値する程
譜面の売り上げに多大なる影響を与えたもの。

ピアノ譜が売れれば、今度は違ったイラストを付けてソング譜を発表
とティン・パン・アリーに於ける
出版業界の競争率すら垣間見れてしまうのがこの表紙。

同じ曲でも数種類の楽譜が存在したり、色違いがあったり、
コレクターの興奮を冷まさせないだけの稀少価値が感じ取れたり、
譜面の裏側に印刷されているコマーシャルが滑稽だったり、
手に取ってみて初めてわかるその時代の秘密が
ラグタイム譜には沢山隠されております。

言葉一つ取っても当時暗黙の了解で使用されていた差別用語とか、
ダブル・ミーニングを持つ隠語・卑語とか、
知る人ぞ知る当時の階級社会の名残や人種差別の格差社会を目のあたりにするのも
楽曲の表紙だったりします。

これぞ貴重な文化遺産、これぞこの世の七不思議!!!
私のラグタイム研鑽生活は今日も続きます。
めでたし、めでたし!!!


追記:因みにこのコンサートは埼玉県の文化振興課より
正式に認められているイベントです。
ピアノがお好きな方、生歌をお聴きになりたい方、
ジャズを堪能したい人、飛び入り演奏したい人、
お酒を飲んで寛ぎたい方、パーティー好きな人、
その他、何ら特別な理由が見つからない方も(笑)
北浦和駅前ですので電車を乗り継いでお気軽にどうぞ!!!


埼玉県総合政策部文化振興課
http://prosv.pref.saitama.lg.jp/cgi-bin/A02/BP00/c...
作成日:06/20 18:43

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