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七夕とグレゴリオ暦

ロシアのカレンダーの話題で私自身、グレゴリオ暦の話をよくします。
これによりロシアのクリスマスやお正月に
2週間のずれが生じるわけですが、これは七夕にも影響しているよう。

まず、ジュリアス・シーザーが定めた旧太陽暦、ユリウス暦と
グレゴリー13世が制定した現行の太陽暦、グレゴリオ暦には
多少のずれがあります。

太陽の動きと春夏秋冬の季節感が合うように
ジュリアス・シーザーが、かつて年の数え方を調整しました。
その後の改訂版がグロゴリオ暦です。

太陽の動きに合わせると400年は、146,097日。
1年に置き換えて計算すると、365,2425日になってしまいますので、
現在はこのずれをうるう年で上手く調整しています。
そして、更なる微妙なずれは「100で割れるが400で割れない年は
うるう年にしない」というシステムで調整しています。

従って、1900年はうるう年ではありませんでしたが、
2000年はうるう年となりました。
このグレゴリオ暦をプロテスタント・ジャーマンは
早くも1700年に取り入れておりましたが、
イギリスは、1752年、スウェーデンは1732年と遅れました。

ロシアはかなり後の1918年になって初めてこれを取り入れましたので、
1月31日の次の日が突然2月14日になってしまうという
不思議な現象をつい最近経験しました。

日本においての七夕は天保暦(旧暦)などの和暦で7月7日に当たる日、
お盆の直前の7月15日 (旧暦)に行われていました。
明治6年(1873年)の改暦後は、グレゴリオ暦(新暦)の7月7日に、
または月遅れの8月7日に行われておりますが、
現在の旧暦の7月7日に行う地方もあるようです。
グレゴリオ暦の7月7日は夏ですが、
旧暦の7月7日は殆ど立秋以降になりますので、
古来の七夕は秋の季語と捉えられています。

日本の多くの地域では、グレゴリオ暦の7月7日は梅雨の最中と雨が多く、
旧暦の頃からあった行事を
グレゴリオ暦の同じ日付で行うということは実際、都合が悪い。
七夕に降る雨を『洒涙雨(さいるいう)』といい、
織姫と彦星が流す涙だと言い伝えられている程です。
しかしながら、1年に1度しか逢えないなんて、
何ともロマンチックですね。

これぞこの世の七不思議!!!
めでたし、めでたし!!!

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:08/19 03:42

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